タンパク質の真実

今回はすべての人に知ってほしい情報を、Dr.Tel Oren氏の講義『タンパク質の真実』から抜粋して紹介したいと思います。

まず結論から言うと、タンパク質をとりすぎるな!ということです。多くのメディアがタンパク質の摂取をとても強調しているこのご時世、商業用の情報に惑わされないために大切な知識を紹介したいと思います。

まずタンパク質には、ナイトロジェンという原子が含まれており、これを体内で分解しようとする際に酸性の毒素を出し、腎臓に穴をあけたり炎症を起こしたりします。

ここで、キーワードとなるミネラルとアミノ酸について紹介します。

ミネラルは、消化に時間がかかり、必要以上の量をとると下痢を起こして体外に排出されます。要するに、体内に取り込まれにくい栄養素と言えます。

一方アミノ酸は、体内に吸収されやすく、体はたくさんのエネルギーを使って積極的に吸収しようとします。

これは、自然の中で暮らすようにデザインされた私たちの体は、自然状態にはたくさんあるミネラルはそんなに一度に蓄える必要がないのでそこまで貯蔵しないように、そして自然状態では手に入りにくいアミノ酸は長期間体内に貯蓄できるように、消化器官や消化酵素を発達させたからです。

さて、ここでタンパク質に話を戻して、タンパク質がどのように消化されるのか見ていきます。

例えば豚肉を食べると、体内に動物性たんぱく質が入ってきます。吸収するためにはそれらをアミノ酸に分解する必要があり、身体はそこで大量の消化エネルギーを消費します。

また、野菜や豆など植物を食べると、それらはアミノ酸を含んでいるので、タンパク質からの分解過程を省いて直接体に吸収され新しい細胞や傷の修復の材料になります。つまり植物性食品からアミノ酸をとるほうが、エネルギー効率もよく、先ほど話したナイトロジェン分解に伴う毒素も出ないということです。

さらに、この動物性たんぱく質を分解する際に、身体は大量のミネラルを消費します。現代を生きる私たちは、自然状態と比べてはるかにミネラル量が少ない産業食品(野菜や果物も含め)を食べて暮らしています。さらに動物性たんぱく質を日常的に摂取することで、体内は常にミネラル不足、そうすると体は消化のために必要なミネラルを骨や腎臓の細胞から奪いはじめるのです。

植物性の食品ばかり食べていると、よく「タンパク質不足になるよ」と注意をしてくれる人がいます。これはむしろ間違いで、ホールフードビーガン(プロテインなどの加工食品をとらない)でも一日に60gのタンパク質をとっています。人間の体が一日に吸収できるタンパク質量は35g前後とされており、さらに一日17-25gしか摂取しない先住民的生活様式を送る人々(欧米の食生活を送っていない人々)の脳や体も何の問題もありません。というのは、体内のアミノ酸はリサイクルされるからです。

なので、心配するべきは、「タンパク質不足」ではなく「タンパク質過多」による骨や腎臓の脆弱化や細胞の酸化なのでした。


興味が沸いた人はぜひ、Dr.Tel Orenの動画「The Truth of Protein」を検索すると無料で視聴できます。


ビーガンになってからというもの、栄養についても新しいことをたくさん学んでおり、これからも折々シェアできたらと思います。


それではよい一日を!ほたる

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