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みち

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「みち」初めて歩く道、その先は未知。昨日歩いた道、その先は昨日とは違うかもしれない未知。
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#旧街道

箱根旧街道 西坂

箱根旧街道 西坂

 箱根旧街道は江戸期に制定された五街道のひとつ旧東海道の小田原宿から箱根宿を経て三島宿に至る約八里(約32キロ)の道程を結ぶ街道。
 箱根越えは標高800メートルを超える箱根峠を越えねばならぬ難所。
 この峠から小田原方面を東坂、三島方面を西坂とよぶ。
 谷あいで急坂の多い曲がりくねった東坂の道に比べ、西坂は比較的なだらかな尾根の上を通るような道筋だった。
 坂を緩やかにするために蛇行しながら下っ

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箱根旧街道(旧東海道)石畳…    ではない!

箱根旧街道(旧東海道)石畳…    ではない!

タイトル画像は箱根の甘酒茶屋裏の石畳の道。(神奈川県箱根町)
多くの人が、これが江戸時代に敷かれた旧東海道だと思って歩いているかもしれない。
でも、この道は昭和になって整備された自然探勝路。
そういう明確な説明がなされていないのが残念。
本物の旧街道の石畳も江戸時代からのものもあれば、旧街道ではあるが、石畳は昭和に新たに敷かれたり、江戸時代のものを修復して石を追加したものなどさまざま。
そんなこと

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箱根旧街道 東坂の石畳

箱根旧街道 東坂の石畳

文が長いですがご容赦ください。m(__)m

 箱根旧街道とは、1603年江戸に幕府を開いた徳川家康によって整備された、いわゆる五街道のひとつ東海道の小田原宿から箱根宿を経て三島宿までの区間のこと。
 現在は、そのルートをなぞるように、国道1号線が通っているが、箱根湯本から元箱根に至る道は、神奈川県道732号線がなぞっている。
 また、箱根峠から三島に至る国道1号線は傾斜を緩やかにするために多くの

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さくらと旧中山道

さくらと旧中山道

2010年4月10日。
南木曽駅より、旧中山道を妻籠宿に向かって歩いた。
約4キロ弱の道のり。
派手な桜並木と言ったものはないが、所々で満開のソメイヨシノや山桜などを目にすることが多く、まさに街道歩きに花を添えてくれる。

※タイトル写真は妻籠宿入り口付近
※一部再掲写真

木曽十一宿を歩く②

木曽十一宿を歩く②

平沢宿

 贄川から奈良井に向かう途中にある宿場だが、正式の宿場ではなく間の宿と呼ばれる宿場だ。
 奈良井は旅籠は少なかったが漆器製造を生業とする家が多く、奈良井千軒と呼ばれたほどにぎわったと言う。その奈良井の漆器製造の下請けとして栄えたのが平沢で、主に漆を塗る作業をしていたという。時代を経て平沢でも漆器そのものを製造販売するようになり、今では木曽漆器と言えば平沢というほどに名の知れたところになっ

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箱根にて

箱根にて

 今から十数年ほど前、箱根旧街道、いわゆる箱根八里に興味を抱き何度となく箱根を訪れ旧街道を歩いたりしていた。
 箱根八里は江戸幕府が設置した五街道のうちの東海道小田原宿から箱根宿を経て三島宿に至る八里の道筋。
 以下はその時の写真数点。一部再掲写真あり。

割石坂石畳 江戸時代からの石畳。坂の名の由来は曽我兄弟が仇討の前にこの坂の辺りで試し切りのために石を斬って割ったという伝説から。
 仮に石が切

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