女性はもっと輝ける!【Forbes ×Cartier主催イベント】世界中の女性起業家コンペティションCWIがエネルギッシュ!
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CWIとは
6月14日(金) 、カルティエ×Forbes JAPAN主催イベントである『Cartier x Forbes JAPAN Meet-up Event〜initiating a ripple effect〜』に参加してきました。
グローバルな視点から、女性起業家のネットワークを広げるこのイベント。『女性起業家や今後起業を目指す女性、彼女たちを支援するメンターや投資家を対象に、活躍する女性たちをエンパワーメントする場を提供する』とForves JAPANは伝えています。
今回のイベントで登壇したのは2019年度CWI※での受賞者。韓国やレバノン、アメリカなど各国からイベントのためにわざわざ来日してくだいました。イベントはトークセッションとネットワーキングの2部構成で華やかな金曜の夜となりました。
※【CWIとは】:女性起業家のプロジェクトを認知・支援し、奨励することを目的とした国際ビジネスプランコンペティションとして、カルティエとINSEADビジネススクール、マッキンゼー・アンド・カンパニーが2006年に開設したCARTIER WOMEN’S INITIATIVE (カルティエ ウーマンズ イニシアチブ、以下CWI)のこと。※抜粋
毎年、7つの地域(中南米、北米、ヨーロッパ、サハラ以南のアフリカ、中東および北アフリカ、極東アジア、東南アジア)からそれぞれ3名、計21名の女性起業家がファイナリストとして選出されるこのイベントは、2019年度は142カ国から2900もの応募者があったとのこと。
しかし、日本人の応募者は100名に満たないと、運営担当者が嘆いていらっしゃいました。一番応募者が多かったのはMENA(中東および北アフリカ)で、市場の活気の良さが応募者数に表れているとのことでした。
(▼会場では同時通訳可能なイヤフォンが配布された。)
(▼トークセッションの後は、ネットワーキングの時間。アルコールや軽食が振る舞われた。)
起業を目指す人が増えてほしい、と語る受賞者の一人、チョ・ヨンジョンさん
受賞者の1人、チョ・ヨンジョンさんは「SAY Global」(セイ グローバル)という世界中の韓国語学習者と繋ぐオンライン語学スクールを運営している。韓国は日本同様、高齢化が問題になっており、丁寧退職後の高齢者を韓国語チューターとして育成し、韓国語を教えている。
彼女はもともと語学や教育、福祉などに関わっていたのかと思いきや、大手投資銀行に勤めをしていたと言う。韓国での人気の仕事は医者などの士業や、大手銀行勤めで、まだまだ起業家はマイノリティ。起業が選択肢のひとつとして増えてほしい、と語っていたのが印象的だった。
「女性に権利がない」というレバノンでの起業
子供を持つファイナリストの一人である、レバノンのレーヌ・アバスさん。
子供向けのビデオゲーム開発レッスンを行うSpica Tech(スピカ テック)を運営している。起業して3ヶ月後に妊娠し、現在3人の子供がいるママ起業家だ。
スピーチでは「私はこの1ヶ月で世界が変わった」と繰り返し言っていた。「もちろん、何かをやり遂げるには、とてつもない努力が必要です。それでも、やったほうがいい。私はやることで変わった」
レバノンという女性には権利がないと言う彼女、子育てをしながら経営をする彼女はとてもエネルギッシュでパワーに満ちあふれていて、同じ空気にいるだけで、なにかいいものをいただけたような気さえする。
トークセッション後のネットワーキングの時間では、登壇者と交流する時間があった。話かけさせていただくと、Instagramぜひフォローして!と言ってくださる気さくな方だった。(喜んでフォローさせてもらった!!^^)
「CWI、ぜひ参加したい。」と伝えると「やりたいなら、やったほうがいい。もし来年だめでも、また次の年も挑戦しなさい。」とのお言葉をいただきました。国境を超え活躍する女性たちから、日常では受けることのできない強烈なパワーをいただきました。
余談ですが、前述したレーヌさんのInstagram(@reineabbas)があまりにも素敵だったので、ここで紹介させてください。アーティストのような。私はギーク(変わり者)だが、個性があって美しいってこういうことだな、と感じた。
ハイライトのひとつに「japan」の文字。今回の来日の様子を残してくれている。嬉しい!今回のようなイベントで、日本人面白いな!日本ってアニメや食だけじゃなくて日本人の女性もエネルギッシュで面白い!と思ってもらえたらいいなと思いました。結局印象に残るのって出会った”人”だと思うのです。
女性起業家コミュニティはすでにあるが・・・
挙がったトピックで気になったのは「女性起業家は孤独になりやすい」ということ。女性に限らず男女ともに経営者は孤独になりやすいとは思いますが、総体的に起業家の分母が男性より少ないため、孤独になりやすく困難を乗り越える力もより必要になってくるとのことでした。
こちらはForbes JAPAN編集長の高野真さんの印象的だった言葉。
「女性起業家のためのコミュニティはすでに存在する。しかし、参加すると同じ人ばかりいる。」
これは、感じる。男性経営者と話をしていると、様々な業界の様々な経営者の話が挙がりますがが、女性経営者と話をしていると、出てくる経営者の名前も似通っていて、ネットワーキングしようにも規模が小さく、いる人が同じことが多く、広がらない。
私もコミュニティには散々顔を出した。女性のみのコミュニティは、表向きには女性起業家のコミュニティのように見えても、建設的な話ができないコミュニティが目立った。メディアがお金を得て、起業家に金銭が降りてこないコミュニティや、仕事の話にならないコミュニティもあった。
これからの女性起業家コミュニティやネットワーキング、情報収集については、気になるから引き続きチェックしよーと思います。
▼補足
女性経営者の課題は情報とコミュニティ
経済産業省によると、起業時に欲しい支援として、男女差が大きかったのは、同じ経営者との交流の場、とのこと。
少数とは言え、女性起業家の人数は増えている
東京商工リサーチ調べによると、全国の女性社長は41万1969人。調査を開始した2010年の21万人からは2倍増になっている。とはいえ、女性経営者の割合は全体の15%に満たない。
世界からみた日本の起業のしやすさ、89位
男女問わず、そもそも日本の起業のしやすさは世界で見ると低い評価を受けている。※THE WORLD BANK参照
評価基準の項目は下記の10点
世界から見ると、日本はまだまだ起業しやすい環境とは言えず、女性起業家の人数も日本国内で見ても割合が低い。女性起業家の課題は世界で共通する点もあると、イベントに参加して感じたが、一方日本ならではの課題も感じた。
おわりに
事業立ち上げにあたり、働く女性にインタビューをしているが、皆「女性起業家が増えてほしい」と口をそろえて言う。
もちろん、増えることで生じる「男女関係」や「会社の在り方」「働き方」など、別の問題が起きる可能性もある。女性が働く、ということに関してもっと真摯に考えていこう、と良い刺激をいただいた夜だった。
素敵なイベントの開催をありがとうございました!
日本人女性の皆さん、頑張りましょう!私も、頑張ります!
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