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今の私のプチ贅沢

Twitterでこんな呟きが目にとまった。

個人的には、とても共感できる考え方。
そして更に言ってしまえば、私の考え方と全く同じだ。

このアカウントのもくさんは、
「この無駄遣いのために働いている」と書いているけれど、
私の言葉で言うなら大袈裟でもなく
「この無駄遣いのために生きている」
と言っても過言ではない。

無駄遣い、と書いておられる言葉も
私の使っている言葉で言うなら、「プチ贅沢」だ。

私の場合、コロナ禍以前のプチ贅沢は毎日ではないけれど、
例えば月二回ほど、老舗のレトロ喫茶店でコーヒーとケーキを楽しむことだったり、
一月もしくは二月に一度、一人でアフタヌーンティー(クリームティー)を楽しむことだった。

更に言うならば、
多いときでは一月に一回ペースの観劇とライブ。

喫茶店にいつ行こうと決めることも、どこの喫茶店に行くか、ということも

アフタヌーンティー(クリームティー)をいつ、どこで嗜もうか、と決めることも楽しいし、
その予定が決まれば、それを楽しみに日々乗り切れていた。

観劇、ライブとなると、どうしても少し価格帯は上がる。休み/半休を取ったりしても、約半年先や一年後、当日何が起こるかはわからない。
そういう意味で観たい舞台/ライブを全て行くことはあらゆる意味で制約はあるけれど、
かなり前からチケットを予約して、その当日までのワクワクは、何にも代えがたい楽しみだった。

あらゆる意味でストイックな知人から皮肉を言われることも多々ある。

「え、そのアフタヌーンティー1回節約すれば何食分にもなるんだね。」
「観劇/ライブのお金貯めてたら、海外とか余裕で行けるじゃん。」

そんなことは百も承知。
そして更に言うと、別に夫も私も今、または将来海外に行きたいとか全く思っていない。

我が家の場合、こうした【プチ贅沢】、観劇やライブといった
【更なる贅沢】については、夫に事前に話して、相談して
夫に了承してもらっていることだ。

家庭によって、どういう出費を抑えるか、どういう出費には目を瞑るか、それぞれ異なると思う。

「子どもいないからそんなことできるんでしょ」と言われたら返す言葉はない。
その通りだから。

けれど、夫と私、それぞれ日々の生活の中での【プチ贅沢】による楽しみは、お互い日々を乗りきるためのモチベーションであり、癒しだ。

一緒に居るときに楽しむこととはまた別の
一人で楽しむ、楽しみ。

総計してみれば、明らかに私の方がその楽しみにかかる費用は多いと思う。
だが、夫に感謝していることは、私が一人で楽しむことを容認してくれるだけでなく、
「じゃあ、今度一緒に行ってみようか」と提案してくれたり、
私が楽しむ姿を見守ってくれていることだ。

年が10歳近く上だから、ということもあるけれど
彼自身も、ストイック過ぎない人だからこうして20数年も連れ添ってこれているのだと思う。

お互いの楽しみを否定、理解できなければ
その楽しみはお互い諦めなければいけないと思うから。

コーヒー1杯だったり、たまに食べる食後のアイスクリームだったり。
一緒に出掛けた時のランチや晩御飯。
そんなもの省いてしまえばいくら節約できるかなんてわかっている。

でも、毎日でなく、たまになら、その分あとの日は我慢しようとか
そういう話も無駄じゃないと思う。

私達の場合、そういう日々の些細なエピソードも積み重なって歴史、思い出になっているから。

コロナ禍になり、私の生活は激変した。

外出はそれぞれ月一回のかかりつけ居への通院と
最低限の買い物のみ。

あとは一週間通してほぼ家で過ごしている。
そんなリモート、おうち時間の長い日常に入って一年が経過しようとしている。

夫も初夏まではリモートだった。
今は週に数回の出勤と在宅を並行している日々。

昨年の緊急事態発令前に、予定していた観劇もライブも中止になったり、上演されても、泣く泣くチケットを払い戻してキャンセルした。

隣の地域といっても、都内に行かなくなってからも一年経つ。

楽しみにしていた月二回ほどの喫茶店通いも
一月もしくは二月に一度のアフタヌーンティー(クリームティー)も程遠い生活になった。

緊急事態宣言が解除されて以降も舞台など感染防止対策がされた上で、行われているものもある。

ただ、私に関しては、県を跨いで行くことはまだしていない。
ありがたい配信がある舞台で同じ作品の配信チケットを数公演買ったり、
グッズを購入したり。

ライブ関連でもクラウドファンディングに寄付をさせていただいたり。

飲食店に関して言えば、通院の際にランチや晩御飯で利用したり、テイクアウトを積極的に利用したり。
たまに通販でお取り寄せしたり。

できる限りのことを少しずつでも夫としている。

都内でも市内でも、かつてお世話になっていた飲食店が幾つも閉店を余儀なくされた。

どこの飲食店ももう限界のところで、苦しんでいる。

できることはこれからもしていきたいと思っている。
それも【プチ贅沢】なのかもしれないけれど。
今できる【プチ贅沢】を、今はし続けたい。

そう、思って今日も私は生きている。









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