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営業に悩む編集者が、とりあえずnoteで書いてみる

本をまとめる職人、編集者の仕事

フリーで編集の仕事をしている、細川生朗と申します。
細川工房というブランドネーム(屋号)で仕事をしています。

単行本の編集を中心に30年くらい出版業界で仕事をしてきました。
担当した本は150冊程度。シリーズなども含めると300点くらいになります。

自分のサイト、細川工房のサイトへ、編集者を探す人が見に来てくれて、その中から発注してくれる人が現れるように、そう思ってこの1年ほど試行錯誤してきたのですが、なかなかうまくいきません。

ある、ネット業界で活躍する人に相談したところ、

「まずはnoteでお書きなさい」

と言われたので、自分のサイトを改変していく七転八倒を書いてみようと思います。

出版業界の状況

いろいろなところで報じられているので、ご存知の方が多いと思いますが、出版業界は右肩下がりと言われています。
実際、電車に乗っているときに、雑誌や本を読んでいる人が20年、30年前と比べたら圧倒的に少なくなりました。

自分のことを考えても、簡単な調べごとはネットでやります。
編集者の仕事を始めた30年前は、調べごとといえば図書館。
資料の本を買って、付箋を貼ったりして作業をしたものでした。

情報にたどり着くには本が必要でしたが、それがネットに置き換わったので、出版業界がシュリンクしていくのは当然のことではあります。

編集=書籍ではないけれど、、、

編集の仕事をしていて楽しいのは、関わった本のページが出来上がっていくのを見られることです。
この著者の文章に、この写真が加わって、デザインされたらすごいページになるなあ! 楽しみだなあ! と考えながら仕事をして、一番最初にそのページを見ることができる。

その楽しみのために仕事をしているところがあります。

ただ、書籍でなくてもそういう仕事が出来るのは事実。

ネット記事の仕事やアプリなどの仕事も、少しは経験してきて、それぞれの面白さがあります。
自分が関わって何かが出来上がっていくのが好きなのだと思います。

出版業界がシュリンクしていくならば、書籍の編集よりもネットをやる方がよいのでは? そういうふうに思うこともあります。

自費出版や企業向けの案件が面白いという発見

この数年の間に、自費出版の案件を10件くらい、企業向けの案件を50件くらい編集してきました。
それまで、一般の書店で販売される本を編集してきたので、最初は恐る恐るの関わり方でした。
正直なところ、企業向けの案件に最初に関わったときは、企業さんへ打合せに伺うときの服がなくて困りました。

自費出版や企業案件に関わって驚いたのは、その仕事が非常に面白かったことです。
それぞれの方の要望を聞いて、ページ構成を考えて、印刷物を作っていくと、よいページが出来上がっていきます。

編集者として30年間働く間に、いろいろな引き出しは作ってきたので、その中からよい方法を持ってくれば、自分でいうのもなんですが、相応のレベルのものは出来ていきます。

そして、制作を依頼する人と、印刷物を使う人/読む人が近いことも魅力的でした。

出版社から本が出るときは、読者を想定して作りますが、その人たちが誰と決まっているわけではありません。
どうしても、雲を掴むようなところもあります。読者が遠いのです。

自費出版や企業向けの案件は、読む人がはっきりしているので、課題も明確です。その分、確実に答えていくことができる。
それを面白いと感じました。

自分で受注できるサイトを作る

ネット全盛の時代ですが、印刷物を作る人たちもまだまだ多いです。
実際、みなさんも、ほぼ毎日新しい印刷物を目にしていると思います。

そういう印刷物の編集を依頼してくれる人が現れるとよいなあ。。と考えて、サイトを作りはじめた。というわけです。

とはいえコンセプトもブレブレ

2020年にサイトを立ち上げて、ある程度のページを作り、とりあえず読んでくれる人を集めようと、エクセルのノウハウの記事を書きました。

2021年春には、コンセプトをはっきりさせようと試行錯誤しました。

その時に、ブランディングの本、起業の本などを読んで影響も受けました。

自分の強みを考えようと思って
「紙の編集者」
ということにたどり着きました。

でも、本当にこのコンセプトでよいものかどうか??
Webに行くほうがよいのかな。。
と、よく思います。

私がフォローしている旅行インスタグラマーの方は、今の仕事を始めるにあたって、将来の自分がどんな仕事をしていたいか書き出して、足りないところを埋めるようにしてきたそうです。
すごい実行力があって、自分で新しい仕事のスタイルを開拓している方です。
こんなふうに出来たらいいなあ、という憧れです。

ブランディングや起業の成功談には、そういった、すごい実行力の方が登場しますが、これはこれで一つの才能だと思います。

自分を世の中に売りだしていく才能。それって、営業センスの才能なのかもしれません。

職人のサイトがうまくいくかどうか?

私は編集が仕事なので、取材してお店の紹介記事をまとめたりもします。

「このお店はこういう店が魅力的だなあ、ここを強調しよう」
「店主のこういう点はすごい! 記事に絶対に入れよう」

そんなことをよく思います。

ただ、自分の売りとなると、全くわかりません。

職人タイプで、目の前の仕事を高い品質で作り上げることはできると思っていますし、そこへのこだわりも強いです。

でも、その仕事のどこを取り上げて、世間に伝えていくとよいのか? そこは全然わかりません。

自分はそういう才能がない。。。ダメだ。。。

と思う日々ですが、noteに書くことで何か救われるかもしれません。
頑張るきっかけになるかもしれないです。

noteに書くことをすすめてくれた方はこう言っていました。

「noteに書くときは、うまく行かないことも、そのままお書きなさい。そのほうが反応があると思う」

そんなわけで、コンセプトブレブレのことも書きました(^^)

次回は、いよいよサイトの改変についてやらねばなりません。
「細川工房とは?」というページの作り方が悪くて、せっかく来てくれた方に、自分の仕事が伝わっていない気がするので、なんとかせねばと思っています。
頑張ります。

ぜひ、私の作っている、「細川工房サイト」を見に来てみてくださいね。

https://hosokawakobo.com

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