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俳句と短歌

 以下は、私の作句と作歌の経歴です。

2014年6月、作句を始める。
2014年11月、第19回「草枕」国際俳句大会 一般部門 坊城俊樹選入選。
2014年12月、第7期くまもと俳句ポスト 星永文夫選入選。
2015年1月、作歌を始める。
2015年5月、自由律句を始める。

 俳句を作り始めて五箇月目に結果を出すことができました。「草枕」国際俳句大会入選句は、作句一箇月目に作った作品を投句したものでした。
 また、くまもと俳句ポスト入選句に至っては、あとで見返してみると季語が入っていない無季、定型の俳句でした。つまり当時の私は、季節を表すまたは感じさせる言葉なら、何でも季語になる、と思っていたのです。
 当然のごとく、切れや切れ字の概念も理解していませんでした。偶然に切れていたと言われても仕方ありません。

 2015年6月で、作句を初めてちょうど一年経ちました。また、作歌を初めて五箇月経ちました。
 この間、季語や切れを理解し、本やネット上で、有名無名の俳人および歌人の作品を読みました。配合の句にも挑戦し、二物衝撃を狙ったりもしました。何とか、自分が納得できる俳句が十句中一、二句はできるようになったという手応えを感じます。
 また短歌では、そのときの私自身の喜怒哀楽をストレートに表現する韻文と捕らえて、その時々の気持ちを歌にしてきました。俳句に比べたら、短歌を作る量は少ないのですが、あるテーマを決めて二十首作るなどするときは、俳句で同じことをするときよりも遥かに効率よく作っていけます。
 そして尚且つ、2015年5月からは自由律句も始めてみました。

 以下は、私個人の定義付けです。
 俳句は、語感で得られる状景を写真のように瞬間的に切り出したい場合に作ります。
 短歌は、自分の気持ちや心情、とくに喜怒哀楽を吐露したいときに作ります。
 また自由律句は、音数や季語、切れなどに当てはまらない気持ちを表したり、幻想的な句を作りたいときに選択しています。別の言い方をすれば、有季、定型の束縛から逃れたいときに作ります。いわば、遊びの部分と言えるでしょう。

 以前から小説や詩を書いてきた私にとって、俳句、短歌、自由律句は、まだ始めたばかりと言ってもよいものです。しかし、美しい大和言葉を贅沢に使えるという点や、作ろうと思えば直ぐにできる点、文筆活動をするうえでのバランサとして心を落ち着かせる効果がある点など、私にとっては優れた文芸なのです。

 全くの初心者でも大会で入選する可能性がある、短時間で一つの作品を作ることができる、句会、歌会などに参加すれば先生から添削してもらえる。小説書きには、これらは新鮮な魅力に思えるのです。
 と言っても、仕事の都合で、句会、歌会に参加したことはありませんし、結社に属したこともありませんが……。

 俳句と短歌は、独学でも十分楽しめるものです。

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