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Misty Rain バイオリン演奏

人が抱える様々な思い込みは、魂の目的を達成するため、生まれる前にあらかじめ設定してきた負荷、という場合が多いように感じます。

わたしの場合、無視されることなく、過小評価されることなく、普通とは違う人生を歩んでいくため

「愛される」という感覚を、人一倍感じにくくしたこと。

大事にされ、大切にされ、何もしなくとも、娘のように可愛がられる、という感覚をなくすことで、常に努力し、力をつけ、共感する能力を養ってきたように思います。

当初の目的を達成したのちも、その信念を手放さなかったおかげで、DVを始めとした様々な暴力を、長期に渡り経験することとなり(これは、本当に有難い経験でした)身体を壊して始めて、自己肯定感を底上げしていく作業を続けて十数年。

ふと周りを見渡すと、どうしてこんなに優しい人たちばかりなのか、大切にされ、愛されているのか、有り難くも不思議な気持ちで立ち止まることが、しばしばあります。

わたしの中にはまだ

「人は経験したことでしか、本当の意味で、相手の気持ちをわかることは出来ない」

という想いがあるため、完全に愛され、幸せになるのを受け入れるのが、怖かったのですね。

この信念は、もしかしたら来世まで持ち越すのかもしれない。

それもいいかと思っていた矢先、年が明けた新月の1月3日に、可愛がっていた文鳥のヨーヨーが突然亡くなり、考えを変えることになりました。

儚い生命の中で、毎日毎分毎秒、無条件の愛を送り続けてくれた彼女が、命をかけて何かを伝えてくれたのだとしたら…


わたしには、愛される価値がある!


彼女がこの世で、なによりも愛してくれたのは、わたしだから、わたしはこれから、与えられる愛のすべてを、完全に完璧に、受け取ることに決めました。

わたしの強固な信念を、根こそぎ取り去ってくれた小さなフワモコちゃん(笑)本当にありがとう。

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最後の旅行となった Trailers BASE 。

遊び疲れて、夫の胸の上でまどろむヨーヨー。

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鳥という純粋な存在は、たった一日で、魂の段階を飛躍的に上昇させるのですね。

偉大な存在となって、見守っていてくれるエネルギーを常に感じていたので、このひと月、不思議と悲しみは少なかったのですが、どうしても書くことは出来ませんでした。

そのかわりに、想いを込めて録音した曲がいくつかあります。

その中から、16年前にソロアルバムのプロジェクトで、初めて作曲したMisty Rainという曲をお送りします。

プロデューサー始め、仲の良い同業者からも「何を伝えたいのかわからない、これは売れない!」と散々に酷評され、かなり落ち込んで、実家の本棚に未発表のまま、長年封印してきた曲なのですが

改めて、エンヤのように(笑)バイオリン2声+ビオラ2声で重ね録りし、レコーディングエンジニア兼ベース奏者に低弦をご協力頂き、録り直しました。

太古の苔むす森の中心に、美しいコバルトブルーの湖がある。

月に照らされた夜空を、悠々と旋回しながら、飛翔する鷹。

あらゆる生命は、それぞれのリズムを刻みながら

美しい律動という循環の中で

破壊と再生のプロセスを繰り返す。

20代の頃に感じていた、魂の深淵の世界を音にした曲です。

どなたかの心に、やさしい波となって届きますように。

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