見出し画像

「もう一つ」の獅子座の願い


『人は、何故、”表現”をするのだろう』

月が獅子座に入った日、ふと、そんなことを感じました。

占星術において、月は、内的世界を表し、太陽は、生きる目的意識、未来を自分の手で切り拓いていく力、などと表されます。

そんな力強い太陽は、獅子座を支配星として持つ天体。

私たち生命体を輝かせ続けてくれる、「命」を育むためにはなくてはならないもの。

そんな「太陽」を支配星に持つ、獅子座の世界は、何を求め、何をなし得、
何を残していきたいのだろうか、と、今日は、そんな事をつらつらと綴ってみたいと思います。


■占星術の獅子座 太陽が伝えたいこととは。


◎鼓動に耳を傾けて


太陽が、私たち生命体、海、大地を育む為に無くてはならない存在であるように、占星術の世界でも、出生図全体をまとめ上げるエネルギーに満ち溢れ、生命力と創造力を見る事ができます。

新しい「未来」を創り出すエネルギーに満ち溢れている天体、太陽。

その太陽のエネルギー=「自分だけの唯一無二の人生」を燃やし続ける為に
活動しています。

医療占星術においては、「太陽」は、心臓、動脈、脊髄、脊髄を支配部位として対応しており、”限られた時間”の中で、人生を走り切るためには、「心臓」を動かし続けることが重要となってくるわけです。

獅子座 太陽の火は、その他の「火」の星座である牡羊座、射手座の「火」とは違い、『ずっと燃え続ける「火」』。

その「火」の勢いが小さくても、大きくても、どんな形であろうとも、この世に生を受けたからには、燃え続けさせなければならないのです。


心臓を動かし続けること

そう、「与えられた寿命を全うする」ことに、全力投球すること。

時間は、有限。

その事に改めて気づかされた時、私の鼓動と脈拍が、どうしようもなく、早くなっていったことを覚えています。

「ごめん…、あなた(心臓と血流)の動きを、そんなに気にしたことがなかったよ。」と。

獅子座 太陽の願い。

その一つとして、自分の鼓動が聞こえたとき、「生きている」ことへの感謝を大切に思い出し、そして、限られた時間を”ムダ”にしていないか、と自分自身に問いかけて、と伝えたいのかもしれません。


◎本当の「個性」を理解する


獅子座は、主導者、表現者、クリエーターなどと表されます。

太陽は、王様のような存在。

自らが主導者として一国を統治しなければならず、その采配を誤ると、国民たちはの生活は、天と地の差になるかもしれません。

だからこそ、安定した統治力、指導力、判断力が必要となってきます。
決して、増税メガネ、いえ、「色眼鏡」で見てはいけない。


その「国」を、一人一人の「人生」と置き換えても、自分の人生を動かし続けるためには、様々な能力が必要であることが分かります。

「自分」だけの人生を、確りと統治することは、自分らしく生きる為でもありますが、その事が、関わる周囲の人々との豊かな人間関係を築いていくためにも大切だよと、獅子座の太陽は伝えたいのかもしれません。


獅子座の太陽の願い、2つ目。

今では定着した言葉でもある「多様性」「個性」「みんな違って、みんないい」は、「裸の王様」になるのではなく、様々な人々がいることを”知り”、その中で、自分は「どうありたいのか」と、常に考えて続けて欲しい、と訴えたいようにも。

心臓が動き続ける時間には、リミットがある。

だからこそ、自分も、相手も尊重しながら、お互いが輝きで照らし合う時間を送りたいですね。

◎何故、わたしたちは、表現するの?


獅子座を「自分を素敵に魅せるステージ」、と例えることがあります。

占星術では、5ハウスと呼ばれる対人関係が始まる場所を獅子座の部屋とし、その場所で、「個性」の表現方法を学んでいきます。

自分を見せて、人々からの反応を見ながら「個性」の違いを知り、また、気づかなかった自分の「個性」を知っていくこともあります。

相手の反応があることで、「自己表現」の型が出来上がっていくようなステージ。

自分の演じたい人生シナリオを描き、その主役となって、好きな事で自分を輝かせていく。

心臓(太陽)も、周囲の反応と同調しながら、身体でそのエネルギーを感じ取り、奥深くに眠る想いや記憶にも、光を届けていくでしょう。


その反応を楽しみ、取り入れ、また、新たな表現を生み出し、周囲に見せて行きながら、本当の自分の魂(人生目的)へと近づいていくのかもしれません。


「人は何故、表現するの?」

人々=オーディエンスからの反応が嬉しい、つまり、承認欲求を満たすことでもありますが、その反応を受けることで高鳴る鼓動を楽しみ、喜びを噛みしめること。

そう、自尊心を満たすこと(自分の行いは、自分の人生は間違っていないんだと、自分で自分を認めること)なのかもしれません。

その自尊心を満たし、自分を誇りに思えたなら、それを勇気と希望に変えて、周囲の人々を照らしていけばいいのだよ、と獅子座は伝えているようです。


◎「生きた証」として後世へ


「人は何故、表現するの?」

それは、自分の表現方法を確立させたなら、承認欲求を満たすためだけでなく、本来の自分の魂(人生目的)を輝かせ、自尊心を満たすことでした。

自分が、この世に”存在”しているということを証明したいのかもしれません。

つまり、「生きた証」が欲しいということでしょうか。

そして、その「生きた証」を現世で得たならば、今度は、後世へと繋げたいと願う、獅子座の高次の想いを、深く感じたことが。


先日、「遺贈寄付」という言葉を知りました。

無くなった後に、自身の資産を身近な人へ相続するのではなく、自分がサポートしたい団体などへ寄付するというもの。

身寄りがない方や独身で相続する人がいない場合は、資産は国庫へ回収され、国の運営に使われるのが通例ですが、今の政治を見ていると、何に使われるか分らないから、と『自分が支援したい所に、自分のお金を使って欲しい』と希望される方が増えているといいます。

2021年度には、国庫へ回収された遺産の総額は、647億円とも言われていますので、自分の魂(人生)を削るように、汗水たらして貯めたモノを有効に使って欲しい、その想いは切なるものだと感じます。


獅子座という星座は、自分自身の創造性を発揮して、自らが輝き、自分だけのオリジナルの人生を送りたいサイン。

そして、『常に輝く希望を忘れない』星座でも。

この恒常的に放たれるエネルギーは、今、目の前の現実と向き合い、歩んで行く原動力だけとしてでなく、自らが旅立った、「その後に続く未来」にも光を当て続けたいのだという、利他的な精神を、この「遺贈寄付」という制度から受け取りました。

獅子座の心の奥底から湧き起こる、切なる願い。

『常に輝く希望を忘れなかったよ』

生きた証を後世へ繋ぎたい。

「その想い」を時空を超えて、伝えて行きたいのかもしれません。


あなたが繋いでいきたい「想い」は、何ですか。


今日も、『星導べの時間』に最後までお付き合いいただき、有難うございました。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?