頼れない人は断れない人
・人に頼らない(頼れない)
・断らない(断れない)
この2つって一見優しいような?いい人のような?
そんな顔をしていますが、
案外そうじゃなくて。
ここに気づけたら自分の本音が見えてくるかもよ~って話を
しようと思います。
わたしは、昔から人に頼らないし、いかに相手からの頼みを断らないかという思考で生きてきた人間でした。
いや、それ誰かにお願いすればいいんんでない?
ってことも
「いや、私ができます!!」って言い張ってたし
何なら「大丈夫?」って言われないように
もはや悟られないように(笑)
自分で完全遂行してきました。
すごい、こだわってた。
そんで逆に何か頼まれたときは
ちょっとスケジュール的に、とか、
自分の技量的に無理でない?
まあやれるっちゃやれるだろうけど、
何だかちょっと今はしたくないな~とか
だから断った方がいいよね?ってことも
「大丈夫です!いけます!」って言っちゃう。
まあ、この癖は今も100%完全には抜けてはいないのですけれどもね。
ただ、昔と比べたら
全然頼れるし、
断ることもなんなくできるようになった。
仮に「ああ、これは頼ってよかった、断るべきだったなあ」
って思った時も
頼れば良かったです~って
うまくいかなかった自分をさらけ出せるようになったので
すごく息がしやすくなったのです。
そう、頼れない、断れないって
しかもそんな自分を隠すのって
めっちゃ息がしにくい。苦しいんだよね。。
それでね、
実は、この「頼れない」「断れない」という二つの悩みには、
深い関係があるんですよ。
例えば、子育て中のママなら、こんな経験ありませんか?
熱が38度あるけど、今日は子どもの送り迎えがある。
実家の母に電話しようかな...
でも『また?』
『いつも頼ってばっかり』って思われそう...」
と思って、結局グッと我慢して自分で行く。
一方で、ママ友から
「ちょっと子ども見ていてくれない?」と頼まれると、
本当はちょっと今は困るな…って思ってるのに
「断ったら嫌われちゃうかも」
「悪い人だと思われたくない」
「非協力的だって思われそう」
そんな不安が湧いて、結局「いいよ」と答えてしまう。
一見、正反対に見えるこの二つの行動。
でも、その根っこにあるのは大抵、同じ思考パターンであることが多いです。
2つの根っこにある思考パターンって?
頼ったり、断ったりすると
申し訳ないな…って罪悪感だったり、
逆に全部自分でやっちゃったり、
断れない自分に対して
実は自分っていい人だな~って感じたりしますよね。(私だけか?)
でも、その奥底(潜在意識)には、
実は別の思いが隠れているんです。
頼めないの理由は…
【頼む時の潜在意識】
「私が頼むんだから、応えるべきでしょ?」 (=私の頼みは聞くべき)
「それなのに断られたら嫌われているのと同じ…断られて自分が嫌われているとわかったら悲しい・怖い…」
→頼めない
断れない理由は...
【頼まれた時の潜在意識】
「私が断ったら、相手も同じように考えるはず」
「私が断ることは、相手を軽く見ていることになる」
「断られた時のあの嫌な気持ちを、相手に味わわせたくない」(嫌な人になりたくない)
→断れない
つまり...
自分が頼む時「私の頼みは断るべきではない」
だから、
人から頼まれた時「私も断るべきではない」
となってるんです。
この二つは、実は同じコインの裏表。
より具体的に見てみるとこんな感じ。
<頼む時の思考>
実母に子どもの迎えを頼むとき
表面的な思考:「迷惑かけちゃ悪いな...」
潜在意識:「でも私が頼むんだから、なんとかしてよ」「なんとかしてくれないってことは嫌われてるってことだよね?」
<頼まれる時の思考>
「ママ友から子どもの預かりを頼まれたとき」
表面的な思考:「私の予定があるんだけど...断ったら悪いしな」
潜在意識:「でも相手が頼んでくるなら、なんとかしなきゃ(嫌な人になりたくないし)」「断ったら私の頼み事も受けてもらえない」
という感じで
この「頼みは絶対に断るべきではない」という思い込みが、
・頼むのが怖い(断られるのは受け入れられない)
・断るのも怖い(断ることは許されない)
という両方の行動が苦手…に繋がっているんです。
え~~~~~
そんなの思ってないよ~~~~~~~~~
って思いたくな…り…ませんか…(^^;)
私も、こんなの認めたら自分がめちゃくちゃ無理なこと
言うやんって恥ずかしいやら、そんな自分が怖いやら…になってました。
でもね。
私やあなただけではないんです。
潜在意識って自分の自覚できない意識であって、
6歳頃までの思考パターンがベースにあります。
だから一緒に探してくれる人がいないとこの本音の部分に最初は気づくのが難しいし、
6歳までの自分の思考がベースになってるから
偏りがあったり、いじけてたり、ちょっと無理なことを思ってたりもします。
私は心の仕組みを知るまでは
頼めない、断れない私って…どこかかわいそう
って思ってました。
それが腹の底では全然違うこと
考えてたって知ってショックを受けましたし
何なら私そんな人間じゃないから!!
って怒りさえ湧いてました^^;
だから今あなたがこの情報に触れて
え????いやいや…と思うのは当たり前です。
だけど、何回も言うけど、
この幼い子どもの心が残っている
潜在意識の本音の部分を認めてあげるのが
すごく大切なんですよね。
認めてあげないと潜在意識は
いつまでも「あなたはこれに気づくべきだよ~!!」
ってやたら問題として見せてくれるようになっていますから。
それでですね、
頼めないから疲れ果てる。
「自分でなんとかしなきゃ」と追い詰められる。
断れないからストレスを溜め込む。
「どうして私ばかり我慢しなきゃいけないの?」とモヤモヤする。
この悪循環の中では、本当の自立した関係性は育ちません。
では、どうすればいいのでしょうか?
まずは、自分の中の本音に気づいてあげることから始まります。
しつこいですけど、何回も言います。
例えば、実母に頼めないとき。
「断られたくない」があって、さらにその奥には、
「私が頼んでるのに断るなんてひどい」という怒りや、
「断るなんて私のことを大切に思ってないんだ」という寂しさを感じたくない…という思いが隠れているかもしれません。
また、ママ友の頼みを断れないとき。
「嫌な人だと思われたくない」の裏には、
「私が断ったら、今度は向こうも私の頼みを断るかも」という不安や、 「断ればママ友グループから外されるかも」という恐れが潜んでいるのかも。
こうした感情に気づいていったら、優しく自分に(潜在意識に)教えてあげてください。
相手にも、私にも、選択する自由があること。
断ることは相手への拒絶ではなく、
お互いを大切にする選択肢の一つであることを。
心からそう思えるようにじわじわなってきたら
まず小さなことから練習してみることもおすすめ。
夫に向かって...
「今日、食器洗いお願いできる?」
(心の中で「断られても私は私。大丈夫」と言い聞かせながら)
(本当に大丈夫と思えるまで、何度も練習)
ママ友には... 「ごめんね、今日は予定があるから難しいの」
(心の中で「断っても関係は壊れない。これも大切な選択」と自分に言い聞かせて)
もちろん、わざと断りなさい、って話ではないので
本音の私が引き受けてもいいよと言うなら受けていいのですが、
あなたの本音を押し殺してまで
引き受ける必要はないのですよ。
自分の本音を受け入れられないって時は
子どもの本音を受け入れるのも難しい。
だから本音ってすごく大切ですよ。
最初は不安で胸がドキドキするかもしれません。
でも少しずつ試してみると、意外な発見があります。
「あ、断っても相手は普通に受け入れてくれた」
「頼んでみたら、意外と快く応えてくれた」
「自分の気持ちに正直になれると、こんなに楽になるんだ」
そうして一歩ずつ、新しい関係性が築けていきますよ~!
自立とは、すべてを一人でこなすことではありません。
必要な時に「助けて」と言える勇気。
時には「ごめんなさい、それは難しいの」と伝える誠実さ。
それができるようになったときに
本当に誰かを頼ったり、頼られたりができるって
いいことなんだなあって思えるんですね。
そんな対等な関係を築けることこそが、本当の自立なのかもしれません。
今日から、少しずつでいいんです。
「頼ってもいい」「断ってもいい」 その選択を、まずは自分に許してあげることから始めてみましょう~^^
ママが幸せなら子どもも幸せ😊