見出し画像

療育手帳が出ました

先日こちらの記事で、申請しようと思う…と書いた療育手帳ですが、非常にあっさりと出ました…!

障害なのか、個性なのか


この記事を読んだ人だと思うのですが、
私の星読みの方のLINEに、「まだ3歳だ。個性なのだから障害と決めつけるのはどうか」というようなメッセージが来て、
ものすごいクソバイスだな!と思って腹が立ちました。

まず、わたしは障害と決めつけていない。
ただ、言葉やコミュニケーションが遅れているなど、ASDの特性は明らか、
と思っているだけで、療育手帳をもらうことで障害者だと社会的には認知されますが、それとわたしの認識は別の話です。

ASDは言葉やコミュニケーションは大きく遅れますが、別のところでは突出した能力もあったりして、いわば発達の凸凹です。それを個性と捉えるか、障害と捉えるかは個々人のバイアスの問題であって、どちらでもいいと思っています。

本人や家族が社会的に困っているなら、それはまぁ、障害でいいのかなと思います。
そして、子どもの特性について、本人や家族がそれをどうとらえたとしても、他人が「こう捉えるべき!」なんて言ってはいけないと思っています。

なんか知らんけど、(わたしに対して)むしろ決めつけてるのはそっちじゃね?って思いました。

療育手帳の検査

それはそうと、いっくんの療育手帳についてですが、8月上旬に児童相談所で検査を受けることになりました。
いっくんはまだ幼いのと、長野県のガイドラインなのか、
「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査」というものを受けたようです。
その時は説明など特になかったのですが、療育手帳と一緒に届いた、検査結果の情報提供の書類にそう書いてありました。

私は児童発達心理学を学んでいますし、自閉症についても、すごくたくさん本を読んできたけれど、初めて聞く発達検査の名前でした(^^;

質問紙法で、基本的には、わたしに「~は出来ますか?」等たくさんの質問をしていくものでした。
ハサミや積み木、お絵描きなど、いっくんが目の前でやるかどうか見るものもいくつかありました。

50分くらいで全部終わったと思います。

検査結果

検査結果の開示を希望するかと聞かれたので、お願いします、と伝えていたら、手帳と一緒に紙で届きました。

いっくんの結果に関しては、検査を受けた3歳3カ月時点で、

移動運動能力:2歳9カ月~3歳

 妥当な数字だと思います。
 いっくんはすごく良く歩くし、身体の遅れは感じないのですが、左右の脳のアンバランスさに由来するのかなと思いますが、動きがぎこちないことがあります。
 ハイハイの頃も片足だけ立て膝だったり、今も走る時、身体が傾いているとか、手の振り方が左右で違う、という面があります。
 ジャンプもできるのですが、両足同時に地面から離すのは少し苦手な印象です。
 それでもぎこちないながら、でんぐり返りもするし、とにかくよく歩くので(こども園で上の子たちよりもよく歩いた。とか、一番歩いた。などと言われることもあります)、粗大運動はあまり問題が無いのかなと思います。
 自閉症の子にありがちなずっと飛び跳ねているとか、つま先立ちで歩いているとか、そういうのはありません。

手の運動:1歳9カ月~2歳

妥当な結果だと思います。
コップ飲みは上手で、ハサミも不器用ながら使えるのですが、この部分があまり伸びないのは、とにかく模倣力が弱いせいかなと思います。見本を示したとしても、それをみて真似をしないので、自分の中から湧き上がる衝動とか、自分の頭でなんとか考えてやってみる、みたいな形でしか身体を使いませんので、遅れが出てしまうのかなと感じます。

ハサミも片手ですいすいとは切れず、まずハサミを開いて、そこに紙をさしいれて、ハサミを閉じて切る!みたいな、独特の切り方をしますw

基本的習慣:1歳9カ月~2歳

これに関しても妥当だと思います。
理由は上の手の運動と同じです。コミュニケーションをしながら学ぶとかが無いので、自分でやる気にならないと何もやらない。
模倣の力は多少あるので、靴を玄関で脱ぐ、自分の靴箱に戻す、とか、ズボンの脱着は出来ます。でも、本人がやろう!という気持ちにならないとやらないので、多くは親や周囲がやってあげる形になりやすい。
でも、視覚的には理解できるので、目の前にズボンを置いて見せれば、理解して、うまくいくこともあります。

能力的には出来るけど、コミュニケーションが取れないとどうしても育って行かないというかんじです。

対人関係:0歳10カ月~0歳11カ月(発語、言語理解もほぼ同じ)

対人関係って何を指すのかいまいちわかりませんが、発語や言語理解についても同じ月齢の結果でした。
まぁ、コミュニケーションに関しては生後8か月くらいの頃から全然伸びていない印象なので、妥当な線だと思います。
コミュニケーションや言葉の遅れが特徴になるのがASDなので、まぁ、そりゃそうだ、という感じです。


以上で、総合的にはB1(中度知的障害)の判定でした。

そういう診断を受けるために療育手帳の申請をしたわけですが、中度知的障害と言われるとやっぱり「それはちょっと心外ですw」という気持ちになります。
どうしても言葉やコミュニケーションが遅れると知的な遅れありということになりやすいのですが、いっくんは「認知の力」はそれなりにしっかりあると思っています。
視覚的にみて認知する力ですね。よく見ているな、よく覚えているな、よく分かっているな、と感じることがとても多い。
そして、認知に混乱もあまりなく、非常に好奇心がある。

結局、検査そのものが言語能力に依存するからどうしようもないんだろうなぁと思います。

ここからいっくんが、どのように知的に挽回するかが楽しみです!

療育手帳のメリット

ちなみに療育手帳を持つと
・保育園やこども園側に補助金が出る(場合によってはそれで加配が付く)
・交通機関や施設の入場費が割引になる
・所得税や住民税が減免になる
等があります。

あとは、特別児童扶養手当が受け取れたりしますが、所得制限があって、うちは該当しませんでした(笑)

こちらは田舎なので、移動はほぼ車だし、税金の控除だけはありがたいかな…実際どれくらいになるかよくわからないけど…という感じです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?