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J-POPについてあれこれ

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自身の記事のまとめ。90年代後半のJ-POPに強く、あまり取り上げられることのなかった曲の紹介を中心に記事に書きおこしていく。まだ構成も定まっていないため、過去記事も随時修正およ…
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2020年3月の記事一覧

J-POPレビュー #7 ビーイング系の男性ボーカル曲7選(前編)

記事2本では書ききれないので、男性編に突入。

女性ボーカルのZARD・大黒摩季・倉木麻衣の3枚看板でも充分豪華だが、ビーイングをつくり、牽引したのは男性ボーカルアーティストだろう。創設者の長戸大幸は若手時代の暴威(BOOWY)に携わり、事務所の基礎を造ったのは(ビーイングを前面に押し出してはいなかったが)TUBEであった。そして30年もの間日本の音楽シーンを牽引するB'z。90年代のミリオン連発

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J-POPレビュー #6 ビーイング系の女性ボーカル曲7選(後編)

前編に引き続き、4曲を紹介する。

ビーイング系のアーティストはメディア露出が少ないというのは前編でも触れているが、90年代初頭にはB.B.クイーンズやZARDが音楽番組に出演していた。ブームがピークを迎える頃には見かけなくなっており、露出を控えるメディア戦略が定着した。
当時、ネットやSNSのない時代。タイアップやテレビCM以外に、ビーイング歌手のPVが流れる「NO.」というミニ番組があり、ブー

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J-POPレビュー #5 ビーイング系の女性ボーカル曲7選(前編)

今回は、90年代のCDバブル期に一世を風靡したビーインググループに所属するアーティスト。

高視聴率ドラマ主題歌がミリオンヒットを連発した90年代初頭、プロデューサーブームを巻き起こしJ-POPそのものを変えてしまった小室哲哉の時代の90年代中盤。丁度その間のおよそ2年間がピークとなったのがビーイング系のアーティストたちである。
創設者にして実業家の長戸大幸の手腕により、織田哲郎や栗林誠一郎、大野

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J-POPレビュー #4 カメリアダイヤモンドCMソング7選(後編)

後編でも個性的な残り4曲を紹介する。現在でもそうだが、宝石のCM自体そんなに見かけるものではなく、またブティックや高価格帯の子供服店のCMも見ない(そもそもブティックという言葉が死語かもしれない)。そういった意味でも、一昔前の大量のCMは宝飾品業界の顔として知名度アップに大きく寄与していたと言える。古き良き時代が残した史料の一部として、引き続き掘り下げていきたい。

4.「違う、そうじゃない」鈴木

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J-POPレビュー #3 カメリアダイヤモンドCMソング7選(前編)

前回は王道を取り上げため、次は今さら取り上げないようなニッチな話題もひとつ。三貴グループのCMソングである。ここでは便宜的に三貴グループの顔であるカメリアダイヤモンドで呼称を統一する。

会社については、Wikipediaを読んだほうが早いので以下の通り。3ブランドあるが、最もネームバリューがあるのがじゅわいよくちゅーるマキでお馴染みのカメリアダイアモンドである、そういった事情から三貴グループのC

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MyREVIEW Ⅱを作ってみたー伝説のアルバムREVIEWと続編の存在意義

MyREVIEW Ⅱを作ってみたー伝説のアルバムREVIEWと続編の存在意義

タイトルほど大げさに語る内容ではないが。

3月11日、GLAYのベストアルバム「REVIEW Ⅱ-BEST OF GLAY-」が発売となった。初代から約22年半の時を経てリリースされるこのアルバムは、デビュー3年半でリリースされた前作とは違い、4枚組という歴史を感じる販売形態となった。

REVIEWの巻き起こした社会現象を改めて振り返る
初めてGLAY知ったのは6枚目のシングル「Yes,Sum

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J-POPレビュー #2 小室プロデュース作品7選(後編)

前編記事のつづき。長きにわたり活躍した人物だけに、1980年代から2010年代まで4年代でトップアーティストに曲を提供している。小室哲哉の世に放ったプロデュース作品のうち、後編では少し年代を広げた4曲を紹介する。

4.「NO TITLIST」宮沢りえ(1990)

作詞 川村真澄 作曲 小室哲哉
オリコン最高位1位のドラマ主題歌なので紛れもないヒット曲であるものの、リアルタイムでは知らず(San

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