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【馬との会話】わかってるよっ!!

馬と何かをする時に、たまにあることです。
こちらの指示に対して、すぐに反応してくれないこと。

そんな時、上のカバー写真のように、
無意識に馬に指示を出し続けたり、
力をもっと強くかけるという過ちを犯してしまいます。
(よく気を付けないと誰でもやります。)

馬との会話では、「時間」の意識と、
「呼吸」がとても大切
だということは、
これまでも書いてきたことです。
【馬との会話】繊細で静かな交流
【馬と人の関係】共に在る
【馬との会話】静かでいること

・・・・・

話はすこし逸れますが、通信技術の分野では、人と人が会話をする際に、相手の反応が0.5秒以内に返らないと会話が成立しないと言われています。

昔の国際電話で、こちらが「もしもし」と言って、0.5秒以内に返答がないと、また「もしもし」とやってしまいます。
Aさん:「もしもし。」
Bさんの返答を0.5秒待てないAさん:「もしもし! もしもし!」
混乱するBさん:「あ、はい。もしもし。○○です… もしもし?もしもし」

これを相互にやるのですから、電話回線の信号往復にかかる遅延に慣れるまで会話は混乱します。
今でもテレビで、スタジオのキャスターと海外特派員との会話でたまにありますね。

0.5秒。
あまりにも短い。
そんな短い時間で反応しなければ、成立しない人間の会話。

では、馬は?
馬の応答時間は0.5秒より長いのか?

答えは「否」。
馬は0.05秒でも伝わり、応えてきます。
もしかしたら0.001秒でも伝わり、応えてくるでしょう。
それどころか‥‥ 
0.000000000000000001秒でも伝わり、応えてくるかもしれません。
※「刹那」という単位です。

本当は
伝える前から伝わっている。
心にイメージが現れた時、すでに伝わっている。
それは共に在るから。

実のところ、人の側の0.5秒という時間があまりにも悠長過ぎて、馬にとっては「なにを言ってるのかわかりません。」というのが本音かもしれません。

もしくはその反対で、あまりにもくどすぎて「わかってるよっ!!」かも。

※馬の五感と反応速度については項を改めます。

馬に訊いてみよう!目次はこちら。



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