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#4 馬と人との交流って具体的にどんな感じ?

 こんにちは、人馬交流分析士のりょーじです(@Horse Value)。人馬交流分析って何?りょーじって誰?それをやって何になるの?という疑問への答えは#1をお読みください!

#3では馬の特徴についてお話ししました 。馬ってこんな生き物なんだ、というイメージを掴んでもらえましたか?

 その最後でミラー効果についてお話ししましたよね?つられて楽しくなる、つられてイライラする、とか感情が相手につられる効果のことです。

 馬はそれをものすごく強く持っているというお話をしました。それって、お互いの交流にものすごく大きな影響を与えているんです。

 人間同士でもそうですよね?相手がイライラしているのにつられてイライラしてしまって普段言わないようなことを言ってしまう、ということがあると思います。

 このように馬の持つミラー効果と「馬と人との交流」とはものすごく関係しています。

 さて、今日は「馬と人との交流」について具体的にお話ししていきたいと思います。皆さんにとっては、馬と人との交流が「どんなこと」なのかがまずよく分からないことだと思うからです。

 そこで今日のラインナップはこんな感じ!

・馬と人との交流って具体的にどんなもの?
・馬と人との交流ってどんな特徴を持っているの?

 この2本だけにしておきます。でも十分内容は濃いと思いますよ!行ってみましょう!

馬と人との交流はどんなものなの?

 まずはここが皆さんには謎ですよね。馬と人とは、お手入れの時、どこかに引っ張って連れていく時、乗馬している時などなど、色々な場面で交流しています。

 まずはお手入れの時。馬の身体を綺麗にしてあげるブラッシングというのをやるのですが「ここを掻いてください」とお願いされることがあります。それに応える。これも交流ですよね。


 どこかに引っ張って連れて行くこともあります。犬の散歩をイメージしてください。ここでも例えば「こっちに行こう!」という人間と「いや!」という馬の気持ちの間に交流が生まれます。

 乗馬している時は、バイクをイメージしてください。生きているバイクです。アクセルやブレーキをかけても、反発してくることもあります。逆に間違った指示を出しても勝手に判断してくれることもあります。指示→反応→指示…その連続なのでこれも交流です。

 このように、馬と人とは色々な場面で交流しています。乗馬もこの交流に含まれているし、普段何気なく馬と遊んでいるときも含まれていることが大事です。

 シチュエーションによって馬の性格も人の性格も変わるのが面白いところです。

 例えば、馬に乗ると強気に馬に指示を出すけど、散歩するときは馬にわがままされっぱなし…とかです。馬にも「乗られているときには大人しいけど、散歩のときにはどうしても暴れちゃう子」もいれば、逆もいます。

 仕事の時とプライベートの時と人格が違う人、をイメージしてください。馬にもそういうところがあるんです。

馬と人との交流の特徴

 ここでは、馬と人との交流は人同士の交流とどう違うのか、ということについてお話していきます。この違いを見ていくのですから、自然と馬が人間に接する時の特徴、というお話になります。

 馬の人間へのコミュニケーションの特徴は次の3つです。
・嘘をつかない、忖度しない
・言葉を使わない
・ミラー効果が高い
 この3つの特徴によって、馬と人との交流は特別なものとなるのです。

 まずは、嘘をつかないこと。これは間違いありません。馬は嫌なことを我慢する、ということはありますが、嫌なことをされているときに「光栄です」と言うことはありませんし、できません。

 嘘をつかないので、当たり前ですが「この人は地位が高そうだから言うこと聞いておこう」みたいな忖度はありません。

 社会的立場に基づいて、コミュニケーションを取ることが多い人間同士の交流とは大きく違いますよね。だからこそ、馬は「すごく嫌な反応」をしてくることがあります。

 例えば、どこかの偉い社長さんにとってはものすごく新鮮なはずです。「ストレートに嫌な顔をされることって、最近では中々なかった!」と思うかもしれません。その時に社長さんのココロの中にどんな感情があるのか…こういうことは格好の分析材料です!

 こういうケースをどのように分析していくかは、次回以降の投稿で詳しくお話しします!

 言葉を使わないことは当たり前だと思うでしょう。でもこれ実はめちゃくちゃ重要です。

 例えば、あなたが「誰かの意見を変えよう」とするとしたら。あなたはきっと言葉を使うはずです。いきなり暴力を使う人はいまどき中々いないですよね?でもその言葉は使えない、説得できないんです。

 馬が「あっちいきたくないよー」と言ってきた時に、「あっちに行けばこのようなメリットがあります」とプレゼンしても伝わらないでしょう。そんな時、どんな方法が人間には残されているでしょう?

 感情を全力で表現し伝えるしかありません。


 ミラー効果は昨日もお話ししました。ちゃんとした研究があって、人間より馬の方がミラー効果が高い、と言われています。もちろんそれも大事なのですが、僕は「馬は嘘を付かない、言葉を話さない」ということとの組み合わせが大事だと思ってます。

 どういうことかというと、馬が共感してくれるとしたら、話した内容によるわけでもないし、嘘をついているわけでもない、ってことなのです。

 彼らが寄り添ってくれていると「感情を感じ取って寄り添ってくれている」とはっきり感じ取ることが出来るんです。

 そんな確信が人のココロに芽生えたとき、どんな感情が生まれるでしょうか。それは人それぞれですが、僕がそれを感じたときに生まれたものは「愛と感謝」でした。

 人と馬との交流には色々な形があって、さらに色々な特別な要素があることが分かってもらえたんじゃないでしょうか?

 そこについて少し理解してもらえたと思うので、次回はちょっと番外編で、僕たちの団体Horse Valueが実際にどのような活動をしているのかをお話ししていくことにします。

 今日の一言。言葉を使わない方が良いときもある。

 明日も一日頑張りましょう!


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