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想定外に、組織が成立する条件とは?(Netflix配信ドラマ「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」を観て)

今年は「ザ・コール」でチョン・ジョンソさんに釘付けになり、なんだかんだ、彼女が出演しているドラマや映画はほとんどチェックしたように思います。

12月9日に配信開始となった「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」の後半も一気に観ました。彼女が演じたトーキョー、最後まで凛としていて素敵でした。

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・ティザービジュアルのバイク
・新キャラクター「ソウル」の存在(ついでに「ストックホルム」)
・警察側のドラマがもっと密に描かれる
・教授と連絡が取れなくなったら???
・金か、自由か
・強盗集団の裏切り者は誰か

ザッと挙げただけでも、相当混雑しそうな流れを、後半6話(全部で12話)にギュウギュウに詰め込んだ「ペーパー・ハウス・コリア」。

どのキャラクターも魅力で、強盗犯にも関わらず誰も不幸になってほしくないと思うのは、彼らが「誰も傷つけずに犯罪を完遂させる」という原則を持っているからでしょうか。

生きようと頑張る者は死ぬ、死ぬ気で頑張る者は生き延びる」というベルリンの言葉が、最後の最後まで嫌な汗を流すような伏線になっている(ような、なっていないような)感じがあって、ハラハラしました。

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後半は、主役のふたりであるユ・ジテさん演じる教授と、パク・ヘスさん演じるベルリンのやり取りがエキサイトでした。

話の筋に絡んできますが、想定外が重なったときに、組織はどう動くべきなのか。特にリーダーである教授と連絡が取れなくなるシーンがあるのですが、そこでメンバー同士で疑心暗鬼になってしまう様子は、「ああ、ここで組織が空中分解を起こしてしまうのか」と辛くなってしまうほどのリアリティがありました。そういう意味で、凡人というか、感情がモロに表出するタイプのデンバー(演:キム・ジフン)やリオ(演:イ・ヒョヌ)がいたのは、脚本の妙でした。

でも、実際組織というのは、多かれ少なかれハードシングスを経験するもの。組織崩壊してしまうケースも少なくないものですが、何とか組織を維持するために「何は捨てて良いのか」が決まっているチームは強いなと感じました。もちろん実際に捨てることを決断するとき、葛藤が生まれるものですが、原則に従って意思決定できるチームは強いものです。

フィクションだし、犯罪にまつわるドラマではあるのですが、そういった組織論のことを考える良いきっかけのドラマのような気がします。

そういった御託抜きにめちゃくちゃ面白いので、ぜひ年末年始にNetflixで観てみてください。おすすめです。

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「ペーパー・ハウス・コリア」鑑賞後は、Disney+に移って「カジノ」を観ています。いやあ、今年はけっこう韓国作品を観た感覚があります。

といって、世界的にヒットした「イカゲーム」は、まだ観れていないのですが。

(Netflixで観ました)

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