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「良かれと思って」リツイートボタンを押す、その前に

今回の件や大地震など、国全体を巻き込んだ難局になると、必ずと言っていいほど問題になる「デマツイート」。

情報の出所のよくわからない「それっぽい」ものもあれば、明らかに悪意のある嘘であるケースも多く見受けられます。

人の感情を刺激し、不安を煽り、拡散されれば拡散されるほど、そのデマツイートの威力・影響力は大きくなります。

大前提として…デマツイートはどうして生まれる?

デマツイートはその名の通り、事実に基づかない「デマ(嘘)」であることがほとんどです。

発端は

・何かの目的のために意図して作ったもの
・デマとは知らずに書き込んでしまったもの

この2つに分類することができ、全部が全部、誰かを貶めようとして書かれたものではない、ということができると思います(「知り合いの○○に聞いた話ですが」など)

では、そのようなツイートがなぜ発生するのかというと、その裏には「誰かの役に立ちたい」という思いがあります。

「善意」のつもりで、不確かな情報をツイートしてしまうのです。

「貢献の欲求」が背中を押す「良かれと思って」

もう、ここまでくるとお分かりだと思いますが、デマツイートがリツイートで広がる理由もこれです。

人は常に、誰かの役に立ちたいという思いを抱いています。

最近聞いた話ですが、これはすべての哺乳類にDNAレベルで刻み込まれている"本能"みたいです(赤ちゃんができたら自然と乳をあげたくなる、というのもこの貢献の欲求という仕組みを使ったものらしいです)

その欲求は、こういった事態の中でも一緒です。

「誰かの役に立ちたい。でも、自分にできそうなことがあまりない…」

というその人個人の状況の中で、見つけた貢献のための答えが「有益っぽい情報を、リツイートでつながりのある人に教えてあげる」というものなのです。

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そういった思いでやっているので、当然本人としては「良いことをした」という気持ちです。それが実はデマ(嘘)であるなんて、夢にも思っていません。

つまり「良かれと思って」やっているわけです。

リツイートボタンを押す前に……私たち全員が今身に付けるべき能力

誤解がないように言っておくと、この貢献の欲求という思いは、非常に素晴らしいものです。これがあるからこそ、私たちの社会が成り立っていると言っても過言ではありません。

ただ、「良かれと思って」やったことが、実は結果的に悪影響を及ぼす可能性もある、ということも同時に把握しておかなければいけません。

そこで、私たちが今身につけたいのは、リツイートボタンを押す前に「このツイートの情報は、本当だろうか?」とふと立ち止まってみる、という勇気です。

少し難しい言葉だと「情報リテラシー」と言ったりします。目の前の情報がどんなものか、自分の頭で吟味することです。

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はじめのうちは難しいですし、専門的な知識は自分の中だけでは解決できないこともあります。

そんな時は、Googleを使って検索してみたり、その道の専門家のツイートを見に行ってみたりしてください。

そんなふうに、自分で努力をして正しい答えに辿りつこうとすることも、今必要な能力の1つだと思います。

大変な状況ですが、あと少しです。頑張りましょう。

☆Twitter

https://twitter.com/horiken_ss


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