見出し画像

息子のこと

ここ最近、娘のことを書くことが多くなってきた。

そこで今回は、息子のことについて書きたいと思う。
今月は、息子の誕生月でもあるので。
あんまり関係ないけど…。

息子は中3。
受験生。
受験生らしくない受験生。

ここまで勉強しないかぁ〜と感心するくらい、しない。
いやいや、感心してる場合じゃない。

息子は、私立高校を希望した。
しかも、推薦という形で。

推薦での受験は、面接のみ。
なので、ますます勉強をしない息子。
いいのか?これで?

そんな息子なんだけど、生まれてきてくれた時、私は息子から
「そのままでいいんだよ」
「大丈夫。出来ないことも含めて大丈夫」
というメッセージを受けた。

これは、どう説明していいのかわからないけど、小さな小さな赤ちゃんだった息子が、私のおっぱいを無心でごくごく飲んでいる息子が、ガンガンとそして優しく発信してくれているのを感じた。

娘を産んだ時には、なかった感情だった。

娘を産んだ時は
「あなたにはここが足りてないよ」
「もっと頑張らないとダメだよ」
「今まで努力してこなかったから、大変なんだよ」と、ものすごい負のエネルギーを感じていた。

娘からは、自分の足りていないところを見つめなさいというメッセージばかり受け取っていた。

なのに、息子からは「いいんだよ。そのままで」「大丈夫だよ。そのままで」というプラスのメッセージが届く。

ホントに心が楽になり(身体は楽ではなかったけどね)「ちゃんとしなくちゃ」から「失敗してもまっ、いっかぁ」とゆるゆるボディ、いや、ゆるゆるメンタルになった。
ボディはもともとゆるゆる〜。

思えば、妊娠中からそうだった。

娘を妊娠した時、つわりに苦しんだ。
吐くたびにものすごく落ち込んだ。

今考えると意味がわからないんだけど、吐くと「また吐いてしまった…。」「いつまで続くんだろう。」「私はダメなんだ」って、自分を責めて落ち込んだ。

周りの方から「私もそうだったよ。産むまで吐いてたよ」なんて言われた日にゃあ、「コレがまだまだ続くなんて、ひどい話だ、と、ますます落ち込んだ。
「つわりは病気じゃないんだから」と、励ましてくれているつもりの言葉にはトゲしか感じず、「病気でもないのに、つわりで寝ていたりしてる私は怠け者なんだ」と、被害妄想を抱いた。

とにかく娘の妊娠初期は、マイナス思考全開だった。

ところがだ。
息子を妊娠した時もつわりはあった。
あったのにも関わらず、心は安定していた。

吐いても「ま、いっか」と思えた。
娘の時には、吐くのが怖くて、食べるのも何を食べたらいいのかわからなくて悩んだが、「吐いてもいいじゃん」「吐いたらまた食べればいいか」と、シンプルに考えられた。

とにかく、ポジティブに考えることが出来た。

こりゃあれだな。
さくらももこさんの『そういうふうにできている』にもあった、お腹の中の小さな生命体が私を支配している、っていうやつ。あれだ。
小さな生命体が、私のホルモンバランスを崩し、私を司っている。
なんとも恐ろしく、なんとも神秘的なことだ。

2回目の出産も同じく帝王切開。
手術室へは、車椅子で向かった。

私の頭の中は、中島みゆきの『銀の龍の背に乗って』がかかっている。
その年にやっていた『ドクター・コトー』の柴咲コウになりきっていたのだ。

ビデオを撮っているダンナに、裏ピースをしながら手術室へ向かった。

柴咲コウには、どこをどうとっても似ても似つかぬ私。
ビデオには『柴咲コウのつもりらしいwww』というテロップをつけないと、意味がわからないだろう。
つけても意味がわからないけど。

まぁ、そんな馬鹿げた私の元へ生まれて来てくれた息子。

息子を初めて見た娘は「かわいい」と思ってくれたらしく、名前を「木村拓哉」にしようと言ってきた。

え?

娘は4歳の時、スマスマの木村拓哉が歌っているところを見て、目がハート💕になり「お母さん、この人誰?カッコいい」と、夢中になっていた。

なので、弟に『木村拓哉』とつけたいと言ってきた。
え?え?
「拓也じゃなくて?」と聞くと「うん❣️木村拓哉」と、なんと、名字のあとに木村拓哉がつくらしい。
つまり、うちの名字が佐藤なら『佐藤木村拓哉』
なんじゃそりゃ‼️

一重で、シンプルなさっぱりとした顔つきな息子。
木村拓哉には、全くもって似ても似つかぬ息子なので、もちろん娘の提案は却下した。
いや、似てても『木村拓哉』という名前にはしないけどね。

と、まぁ、木村拓哉には、名前も顔もならなかった息子。

男の子なら、ジャニーズに入れたいという私の淡い思いは、早々に夢の泡となって消えたくらいシンプルな顔のまま育ってくれた。

保育所年長の時、年長さんだけの発表会があった。
その時のダンスで、会場をドッカンドッカン笑わせてくれた息子。
小学校6年生の時の6送会では、ダンスの中心となって活躍した息子。

明るくポジティブで、楽しいことが大好き。
人を笑わせることも大好き。
いつも「ありがとう」と笑顔でいう息子。
ちょっぴり怠け癖があり、すぐサボる息子。

そんな息子が心配で、たくさん怒ったり、ダメ出しをするダンナ。
そんな圧力をかけられて、委縮してしまった息子。

今はまだ、自分の人生を歩いていない感じがする。

きっと、私たち世代では考えられない価値観の中にいる息子。

この呪縛から、解き放たれ、本来の明るくポジティブで、人に対して思いやれる息子になって、楽しみながら、自分の人生を歩いて欲しいと願っている。

なんだけど、もう少し勉強や本を読んで欲しいなぁと願ってしまうよね…。
生まれてきてくれただけで、万々歳なのにね。

「そのままで大丈夫だよ」と私にメッセージをくれたように、私も息子に「そのままで大丈夫だよ」と送ってあげたい。

…ついつい口出ししちゃうけど…。

と、いうわけでまたまた、長くなってしまいました。
今日はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます😊

幸せをありがとうございます🥰


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?