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霞を食べては生きていけない

「受かったよ、ありがとう」

すっかり忘れていたが、友達はある試験を受けて
わたしは試験に必要な職務経歴書を作成した

友達が落ちたと言ったので、尚更忘れていたが
落ちたのではなく、落ちた気がした…だった

別の子の職務経歴書や作文も請け負っているので
「あら、おめでとう」まで言ってピンと来ない
会話から探りを入れて何に合格したか判った

「合格おめでとう」
本人たちの努力が報われて
安寧を取り戻せたならそれでいい

わたしがやったことは、取っ掛かりのイチ部分
礼を言われるまでもない
ギャラは一切発生せず
「おめでとう」を言い、LINEギフトを送る

文章や文書が作成できたら、それでよかった
しかし、わたしは一向に文章の向上はせず
停滞もしくは衰退の一途を辿る

わたしは再就職に向けて本腰を入れる時期へ来た
実にならないものから
確実に実のなるものへシフトチェンジさせなければ
病いがあっても、霞を食べては生きていけない

この半年間、温めてきた卵が春に孵化できるよう
また
猛禽類のような静かで卒のない自分に戻れるよう
今から活動していくしかないな、と重い腰を上げる