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「オマエモナーーー!」

何度も読み返す小説に
夏目漱石の『草枕』がある

冒頭は
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」

建前ばかり言うと問題が生じる
かといって情をかけると、自分が人に流される
自分が正しいと思うことばかりだと相手にされない
世の中は、生きづらい

正論は正しい言い分なのだから
ロジックハラスメントは甘えだと、声がある

正論も、反論できない立場を利用した
八つ当たりやガス抜きを行っているのでは…
たまに、わたしのアンテナが反応する

様子を見ていると、本人は無自覚でやっていそうで

本人が気づいていない、無自覚なものとは
簡単に言ってしまえば、弱い者イジメ

正論の背景に隠されていることが臭ってくる

正論を振りかざす人に対し
「言っていることは、ごもっとも
しかし、そこまで言われる筋合いはない」とか
「自分のことを棚に上げてよく人を言えるね」
と思ったりする

「オマエモナーーー!」

言い返せないまま、嵐が過ぎ去るのを待っていた