平凡な人間は、平凡なりに

「頭、大丈夫？」
他人から見える世界が、わたしと異なるらしい

執拗に「変わっている」連呼を受け
無視し続けたが、あまりのしつこさに
とうとう「アナタがね」わたしは言い返した

約三年前は発達障害を疑い、受診した

何が普通が分からなくなり
幼なじみや母、レオ氏にも相談したが
「変わっているとは思わない」と意見された

仮に周りと違っていたら、特性かもしれない
他人より何かが劣っているから見えているものが
わたしにとっては、特権や美徳に思える

世の中にいる人々が無関心なものへ
わたしのアンテナが反応する
奇特な頭であり
岡本太郎のように爆発しているかもしれない

生きづらさを覚えたら
「わたしは皆と違う」と言い聞かせている

クローンじゃない限り、一卵性双生児でも
人はもれなく特別であり
同じは居ないと信じている

平凡な人間は平凡なりに
面白いことを気づかせてくれる脳みそ
努力をしようが手に入れられない、特異

わたしの個性は、こうして“私”に支えられ
お陰様で、今日も楽しく落ち葉掃きをする
あなたも日曜日を堪能している