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デリカシーのなさは、人間性の低さ

男性の胸ぐら掴んだ過去がある
自分の拳を握ったとき、我に返り
「傷害罪で捕まると、前科や罰金刑が免れない」
理性で胸ぐらを離した

わたしがルッキズムを激しく批判するのは
一人の男性から執拗に言われた言葉だった
シツコイ人は、執念深くつきまとう

体重には、標準体重や美容体重などの目安があり
わたしの体重は平常時でもシンデレラ体重以下で
昔から両親に、ご飯を食べろと言われ続けた
しかし陸上部に所属していたので、太らなかった

就職して、数年が経過した頃
よそから赴任してきた男性社員が
わたしと顔を合わす度に「太い」と言ってきた
「よくそんなので、普通にしていられるね」

夏になると、掛けられる声が加速度的に増え
「太っとい腕。女じゃねーな」
気にしないようにしても、男性社員を避けても
追ってきては、嫌なことを言う

業務でストイックになり、食事を摂取しない日々と
心無い言葉
涙袋を指で下げると、白い皮膚と血の気がない唇
歩くと息切れがして、目眩が頻繁に起こった

会社で倒れ、救急搬送されると
検査から、ヘモグロビンは
健康な女性の半分以下の数値と尿からはケトン体が
大量に出ており『栄養失調』と診断され
体重は40キロが届かない値だった


携帯の写メを押す音が耳を刺した
その年の晩秋だった
左横を見ると、男性社員がわたしへ携帯を向け
サッと自分の腰の後ろに隠した

気づくと、わたしは男性社員の胸ぐらを掴み
「携帯出せよ!」
薄笑いを浮かべる男性に、強く拳を握った 

◆◆
わたしはこの経験を
相手のレベルを判断する材料として適したものとし
容姿を見下して良いと思い込んでる人は
品性・知性共に低レベルな人間だと判定している
知らないのは、相手だけ

自分の全身を鏡でよく見てから、他人に言いなさい
デリカシーのなさは、人間性の低さだと
わたしは本心から思っている