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人生の奥行はこうやって幅を広げる

最近、ディズニーリゾートが
1人2千円で待ち時間ナシのファストパスと
共通した新サービスを発表した

感染症の渦中、ファストパスを使わずに
待ち時間ゼロを経験したわたしは
ファストパスを使っても最低15分は待ったので
「もう、行けないな」と思った

編集者でエッセイストの島地勝彦さんが
作家、開高健さんから聞いた話を綴っていた

「わたしは作家の開高健さんから『知る悲しみ』という言葉を教わった。一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、別に知らなくても生きてはいける。でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。つまり知識や経験は人生に悲しみももたらす。より多くを、より良きものを、よりスリリングなことを知ってしまったがために、当たり前の日常に感動できなくなる。それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だと開高さんは言っていた。私も全く同感だよ」

不自由な生活の中で、思わぬ“高級”を味わい
あれだけ好きだったのに、無味に変わる
人生、どこで幸せを得て、悲しみに変わるか

そして
“知る悲しみ”を“超える幸せ”が見つけられるか

知るにまつわる二面性と高級のコレクション
語るまでもない高級が
水たまりを踏んだ足跡のように
わたしの後ろには、幾つも付いている

人生の奥行は、こうやって幅を広げる


※出典元・引用