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春風を吹かせる人は、心地よい

心が365日葬式のわたしは
自分をリフォームしたくて、検索してみた
「美しい人とは」

検索ワードのチョイスで、容姿のことばかり
美しい人とは、外見なんだと
内面は二の次、未熟な実態を見た気がした
だからこそ、差をつけるチャンスだと感じた

「あの人がいたら、場が明るくなる」
「この人がいたら、空気が和む」
わたしが浮かべる美しい人の条件で
春風を吹かせる人は、心地よい

今すぐから取り組める簡単なことは、何だ?
夕飯作りをしながら、思いついた

安い肉のソテーを白い皿に乗せても
それだけでは物足りなくて
ミモザサラダと豆乳のスープを加えて
全体を彩るように

器やランチョンマットはこのためにあって
安い肉を偽るように、明るさを添える

ただの満足感から
自分自身の心が変化していき
安寧のときが過ごせるのではないかと考える

心に正直で素直も大切かもしれない
しかし、必ずしも正しいとは言えない

相手の正直で素直と接していくと
いずれは高い確率でケンカが生じる
相手も意思があるのだから

自分にも相手にも生きて築いた価値観があり
自分の価値観をどんなに説明しても
相手が分からないことなんていくらでもある
そして、相手が自分に対しても同じ

十人十色の世にいる人々
自分の価値観を相手に押し付けない
相手の心も慮り、互いの違いを知る
不要な摩擦で自分を傷つけない

心を閉ざしてしまうのは、生きづらい
それなら、誰かに受け入れられる自分を作る

せめて体を整えるのから先に進め
自分の心が後からついて来ても良しとしよう
なるべく他人と衝突を防ぐなら

そもそもオトナというものは
「ありのまま」という服を着ている
子どもの素っ裸とは違う「ありのまま」を持つ

安い肉のソテーをそのまま出さず
彩りで美味しそうに見えるよう
自分の心を自らが偽り
笑顔で明るく愛想を振る舞うと
周りに伝播するのではないかと、思案している