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ごあいさつ

はじめまして。埼玉県川越市で今年5月、本屋を始めました、つまずく本屋 ホォルと申します。各SNSで発信している本や店舗の紹介のアーカイヴ、営業日誌の記録が主な目的です。店については追って詳細な記事を作成します。今回は開店当時考案した本屋のコンセプトを掲載致します。

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ごあいさつ

古本とは、誰かが一度所有して、そののちに手放した本のことです。

古本屋はそれを一旦引き受けて、来てくれたお客さんに届ける。
誰かと誰かの橋渡しをしているのです。

うっかり何かにつまずいて放られた本を誰かが拾ってくれるような、そんな関係性=偶然の出会いのある本屋が良いなと思います。

でも、本は誰にも拾われないかもしれません。もちろんそれでもいいのです。

宙に放られた本は、その瞬間、誰の所有物でもなくなり、誰かの本になる見通しもありません。過去にも未来にもとらわれず、自由に、可能性に開かれたまま、宙に放られています。
誰かを待つわけでも、待たれるわけでもなく、ただそこにある。
そんな本の居場所にしたいと考えて「つまずく本屋 ホォル」と名前を付けました。

また、放られた本の居場所としてだけでなく、お客さんにとっても「ほったらかされる」場所であれたら、と思っています。つながることが容易になった社会において、ほったらかされるというのは案外いいものです。

出会いがありそうでなさそうな、つながらなさそうでつながりそうな、そんな曖昧模糊とした自由を感じる本屋にしたいと思います。
どうぞヨソヨソしくお願いいたします。

「つまずく本屋 ホォル」店主

2021年5月24日 Instagramにて投稿

https://www.instagram.com/p/CPQD4b7B3AN/?utm_source=ig_web_copy_link

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