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寂しいお別れとすばらしい日々

吉本ばななさんのエッセイ「すばらしい日々」
愛犬との別れ。東日本大震災。親友や両親との別れ。
続いて経験した日々が描かれています。

寂しいお別れ続きですが、
日常はいつもと変わらず巡ってくる。

つらさの中にも些細な幸せや温かい笑いがあるから、
私たちは前を向いて生きていける。

最期は誰しも自分の力で起き上がることもできなくて、
食事だって人の手を借りないとできなくなる。

認知症で自分が誰なのかもわからなくなって人生を終えることだってある。

何が好きだったのか、どんなことに頑張ってきて、どんな目標を持っていたか。ずっと胸に刻んできたこともすっぽり抜け落ちて、体一つになる。

人ってどうして、その人らしい一番いい姿の時のまま亡くなることはできないのだろう。

残念に思えてしまう。

だけど輝かしい姿はみんなの記憶の中に残っているだろうし、ただ横たわるしかできなくてもその人の持つ意志や生き様は佇まいに表れているだろう。

最期の一息までその人が放つ輝きは褪せることはないはず。

そう信じて、私たちは今懸命に日々を重ねていくのです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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