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子どもが自ら動く言葉かけ

はじめに

子どもに何かをしてほしい時、多くの子どもが同じ行動をします。
それが…

”いや!”

という究極短い言葉での否定…
それにイラっとして、ついつい強い口調になったり
叱ってしまうことも多いと思います。
しかし、きちんとした手順を踏めば、
子どもは自ら動いてくれるようになります。
今回は、子どもを”自ら動くように”促す
言葉がけを紹介します。

参考本紹介

今回紹介するのはこちら!

【他人を支配する黒すぎる心理術】
この本は、日本の心理学の権威ある学者先生のインタビューなどをもとに書かれた。日本心理学のまとめ本みたいな本です。
発売は2013年ですが、私の中では、まだまだ現役の本です。
今回は、この本の中から、子育てに使える2つの方法を紹介します。

1 段階的承諾法

皆さんは”フット・イン・ザ・ドア”という心理学をご存じでしょうか?
最初に相手に小さな要求を呑ませ、段々とその要求を大きくしていくことで目的となる要求を承諾させる心理テクニックです
これを子どもに使っていきます。
今回は食事シーンを想定してご説明します。

”まずは□□(子どもの好きな物)食べて”

と伝えます。
そして、次に

”○○(嫌いな物)を1口だけ食べて”

と伝えます。
(しっかり食べれたら、きちんと褒めてあげて下さい)
その要領で

”じゃあ、もう1口いける?”

と少しずつ要求を大きくしていって下さい。
ここでのポイントは”嫌いな物を頑張った間に好きな物を食べれる”という
行為を挟むことです。
最後にしっかりと褒めて

”食べ終わったら教えて”

と伝えます。
これで、子どもは自ら”苦手な物を食べる”というチャレンジを行うようになります。
因みに、私が実践した中では2歳児クラス(3歳)の子どもに効果がありました。

2 譲歩的要請法

続いて紹介するのは先程とは逆の方法です。
通称”ドア・インザ・フェイス”という心理術です
これは、日頃から使われている方も多いと思います。
本命の要求を通すために、まず過大な要求を提示し、相手に断られたら小さな(本命の)要求を出す方法です。

まずは”出された食事は全て食べる”という事を伝えます。
嫌いな物がある場合、当然子どもはそれを拒否しますね。
なので”じゃあ、これぐらいなら食べれる?”と量を減らすなどして
こちらが譲歩したように見せかける方法です。

ただご存じの通り、上手くいかないことが多いですよね?
しかし、比較的上手くいきやすい方法があるんです。
それが”最初の大きな要求を思い切り大きく見せる”という方法です。
先程の食事の例でみると、
盛り付けた皿を見せるのではく、作った鍋ごと見せます。
(保育園では、おかわりのどんぶりを見せてました)
そして、一言かけます。

”全部食べてね…”

子どもからしたら、皿に乗っている分だけでも地獄なのに
おかわり分まで見せられたら極地獄ですよね?
当然、全拒否です。
そこで、先ほどの声をかけるんです。

”じゃあ、取り合えず一口だけ食べて”

これが子どもに凄く効きます!
因みに私はそこに
”せっかく給食の先生が作ってくれたのに…”と一言加えて、
返報性の法則という技で揺さぶりをかけてます(笑)
後は、2口、3口と要求を大きくしていくだけです。

まとめ

いかがでしたか?
大人でも”誰かに言われてする”より、
”自ら進んでやる”ほうが、モチベーション的にも
上がりますよね?
子どもだって、自分から行動した方が
動きやすいし、モチベーションが上がるし、継続しやすいです。
更に、自ら進んでやったことに対して、
大人に褒められると、子どもからしたら
ご褒美を2つもらえたようなものです。
今回の2つの技、ぜひ使ってみてください!

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