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著…司馬理英子『依存・束縛・暴言…「母がストレス!」と思ったら読む本 「アスペルガー母」への対処法』

 いわゆる毒親持ちの方におすすめの本。

 母親と娘の関係についての本ですが、本文の母親を「父親」、娘を「息子」に読みかえても良いと思います。

 約10年前に出版された本ですが、今読んでも参考になります。


 世の中には、「親のことを苦手だと感じるなんて、自分はなんて親不孝なのだろう」などと自分を責めて苦しんでいる方もいると思いますが、

 あなたが今、母に対して「ストレス!」と思っていたとしても、それはあなたのせいではないのです。

(著…司馬理英子『依存・束縛・暴言…「母がストレス!」と思ったら読む本 「アスペルガー母」への対処法』 はじめに から引用)


 と書かれているので、安心して読み進められます。

 なお、この本では、いわゆる「毒親」にあたる母親の11パターンが紹介されています。

 1.娘の人生を自分の思う通りにコントロールしようとする「支配者マザー」

 2.自分が果たせなかった夢をわが子に無理矢理託す「娘の人生、乗っ取りマザー」

 3.あなたのために自分は被害者になったのだ!と主張することで娘を操ろうとする「被害者マザー」

 4.100点以外は許さない。娘のあら探しをして自信をとことん奪う「完璧主義のノーミス・マザー」

 5.ギリギリの生活をしているのに高級スーパーに行くなど、ブランドやステータスが大好きな「見栄っ張りマザー」

 6.ささいなことでも異常に心配して娘の人生にブレーキをかける「過保護な心配性マザー」

 7.娘が自力で出来ることも全てやってしまい、自立しようとする娘を妨害することで娘を独占しようとする「娘を援助するタニマチ・マザー」

 8.家に友達や彼氏を呼ぶのが恥ずかしいほど、異常に家を散らかす「片づけられないマザー」

 9.娘が何をしても嫌味ばかり言い、娘の幸せをひとつひとつ潰していき、娘が不幸そうな時はイキイキする、娘の幸せが許せない「不幸体質マザー

 10.他の兄弟のことはとろけるような笑顔で可愛がるのに、娘のことは邪険にする「えこひいきマザー」

 11.ある日突然ぷいと居なくなったり、娘との約束をドタキャンするなど、自分の都合で娘を振り回す「自己中マザー」

 …どれも、子どもの立場からすればしんどいですよね。

 ここまで読んでくださった方にも、「これは自分の母にも当てはまるかもしれない」と思うところが多かれ少なかれあったのではないでしょうか?

 わたしの母もいくつかのパターンに当てはまります。

 物理的に離れれば即解決するかと言うとそんなに安易なものでもなく、身内だからこその葛藤ってありますよね…。

 しかし、この本には、

 想像の世界でいいので「心の防弾チョッキ」を着たつもりになってください。自分自身を目に見えないシールドで守るイメージです。

(著…司馬理英子『依存・束縛・暴言…「母がストレス!」と思ったら読む本 「アスペルガー母」への対処法』 P171から引用)

 親子だからといって、無理して真正面から対峙しなくていい。「一生面倒見なくちゃ」と義務感にかられる必要もありません。

(著…司馬理英子『依存・束縛・暴言…「母がストレス!」と思ったら読む本 「アスペルガー母」への対処法』 P198から引用)

 これからは、母のためではなく、自分のために生きていきましょう。

(著…司馬理英子『依存・束縛・暴言…「母がストレス!」と思ったら読む本 「アスペルガー母」への対処法』 P213から引用)


 と書かれています。

 気の持ちようが変わるだけでも、心が少し楽になりますよね。

 特に、「心に防弾チョッキ」という考え方が好きです。

 ヘルメットもお忘れなく…。



 〈こういう方におすすめ〉
 母親との関係性に悩んでいる方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間〜1時間半くらい。

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