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著…森博嗣『アンチ整理術』

 引き出しは無法地帯。

 デスクの上にも常に雑多なものが載せられている。

 沢山の備蓄も持っている。

 …という森さんの本。

 タイトルに「アンチ」が付きますが、それは、世間一般的に考えられる「断捨離」や「ミニマリズム」などの整理術とは違うことをしているから。

 決して、本人にとって使い辛い状態にしているわけではありません。

 この本では、「自分にとって心地よい状態に自分の部屋を整理する」という考え方を学べるのです。

 わたしは特に、

 「ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない」

(著…森博嗣『アンチ整理術』
P251から引用)

 という言葉に痺れました!

 なんという名言。

 ちなみにわたしはものも生き方も散らかっ……おっと危うく正直に書くところでした、…これからはものも生き方も整理していきたいです。

 また、

 「出版社が欲しい才能は、整っている必要はまったくない。むしろ、散らかったままの作品の方が良い。こぢんまりとまとまっているとか、売れそうな要素を上手に取り入れているとか、人気が出ている既成作品に似ているとか、そういったものが求められているのではない」

(著…森博嗣『アンチ整理術』
P217から引用)

 という部分も好きです。

 ここは是非、創作を志す方に是非読んで欲しいところ。

 戦略や表現上の細かいところは編集者や校正者が直してくれるはず。

 だから、まずはオリジナリティ溢れる発想が求められているのですね。

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