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著…大浦春堂『神様が宿る御神酒』

 「御神酒」は神聖なイメージ。

 では、なぜ神秘的な印象があるのか?

 この本は御神酒の歴史や由来を紐解くことで、その謎に迫ります。

 日本神話によると、お米は天照大神から授けられた大切なもの。

 そのお米から作られた御神酒を神様にお供えすることで、御神霊が御神酒に宿り、御神酒を飲むことで神様と人のご縁が結ばれ、神様から力を分けていただけるそうです。

 日本古来の美しい文化ですよね。

 また、わたしは恥ずかしながら、御神酒というと「清酒」のイメージしか無かったのですが、他にも、

 ●白酒(いわゆるドブロク)

 ●黒酒(灰色に着色した酒)

 ●醴酒(粥のような酒)

 があることをこの本で初めて知りました。

 わたしは残念ながら下戸ですが、これから色々な神社をお詣りして御神酒をいただいてご縁を繋がせていただきたいです。

 また、この本には、神社でお酒を造る様子も紹介されています。

 酒税の関係上、お酒を造る神社は減っているそう。

 それでも、宮司・その家族・氏子たちで御神酒造りを代々守り継いできた所もあって、非常に驚かされました。

 伝統を断ち切ることは簡単ですが、受け継いでいくことは本当に難しいですから、素敵だなと思います。

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