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著…戸田智弘『ものの見方が変わる 座右の寓話』

 こんばんは。

 発想の転換をしてみたい方におすすめの本をご紹介します。

 世界中の人々の間で語られている、たとえ話・笑い話・昔話などの寓話の中から教訓を読み取ろうという本です。

 「へぇ、こういう物語があるんだ」と楽しく読むことも出来ますし、「だから世の中から争い事が無くならないんだよな…」とハッとさせられる寓話も紹介されていて興味深いです。

 特に、第一章に掲載されている「六人の盲人と象」の話が印象的。

 六人の人間たちがそれぞれ象の鼻、耳、足、胴体、しっぽ、牙に触って、

 「象とはヘビのようなものだ」

 「象とはうちわのようなものだ」

 「象とは木の幹のようなものだ」

 「象とは壁のようなものだ」

 「象とはロープのようなものだ」

 「象とは槍のようなものだ」

 とお互い言い争って自分の意見を譲らなかった…という話です。

 自分は物事の一部分しか知らないのに、全てを知っているかのように思い込んでしまうことってありますよね…。

 この話に出てくる六人が、「自分が触ったのは象の身体の一部分に過ぎない」ことを理解し、自分以外の人たちとお互いの意見を尊重し合う努力をしたら、象の全体像が分かったのに。

 ちゃんと話し合いさえすれば、誰も嘘を言っていないことや、象がそれら全ての特徴を併せ持っていることが分かるから、言い争いなんてせずに済んだかもしれないのに…。

 こういう「自分だけが正しい」と思い込むことが発端となって、あらゆる争いの火種が生まれるんでしょうね…。

 話し合うことの大切さや、自分とは異なる意見を持つ人を尊重することの重要性に気づかされます。

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