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著…鈴木のりたけ『ケチャップマン』

 「たいていのものは醤油かマヨネーズかケチャップをかければ美味しくなる」というのがわたしの自論です。

 これは、その中でもひときわ鮮やかな色と香りで食欲をそそるケチャップを擬人化した絵本。

 表紙のインパクトが凄い!

 ケチャップに手足が生えている…。

 これを哀愁と呼ぶべきか狂気と呼ぶべきか分かりませんが、物凄いインパクト…!

 子どもが読むにはシュールでちょっと怖いストーリーとイラストかもしれませんが、大人が読む分にはどこか強烈に惹きつけられるものがあります。

 ※注意
 以下の文には、結末までは明かしませんが一部のネタバレを含みます。



 この絵本に登場するのは「ケチャップマン」。

 恐らくアンパンマンとかトランプマンとかワンパンマンといった「〜マン」と名がつく存在のうちの一人のようですが、

 「じぶんにしか できない なにかを さがして まいにち なやむ ケチャップマン」
(『ケチャップマン』から引用)

 という文が切ないです。

 物凄く共感します。

 わたしもいつもそれで悩んでいますから。

 ケチャップマンは、明らかに◯クドナルドと思しきファーストフード店でアルバイトを始めるのですが、これがなかなかうまくいかないことにもやはり親近感を覚えます。

 結末は是非読んで確かめてください。

 不思議な読み応えの絵本です。

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