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著…三浦しをん『ぐるぐる♡博物館』

 博物館。

 それは、人間の「知りたい」「愛でたい」「集めたい」という欲望が詰まったテーマパーク。

 著者の好奇心も凄いけれど、この本で紹介されている各館からも、凄まじい情熱が伝わってきます。

 中には、『雲仙災害記念館』のように、災害がどんな被害をもたらしたか後世に伝えていくための所もあります。

 また、『奇石博物館』、『めがねミュージアム』、『熱海秘宝館』といった個性的なテーマの博物館も掲載されていて興味深いです。

 わたしは特に「博物館の親玉」とも評される『国立科学博物館』が好きなので、この本の該当ページを特にじっくり読み込みました。

 漫画『1日外出録ハンチョウ』で国立科学博物館が紹介されているのを読んでからというもの、もう行きたくて行きたくて…!

 この本でもフローレス島の原人たちや動物たちのことが紹介されているので、わたしは実際に国立科学博物館に行った時「ハンチョウにも出てきたよね!」と思わずニヤリとしてしまいました。

 フローレス島で起きた現象のことを「島嶼効果」(とうしょこうか)と呼ぶらしく、

 「外敵が少ない島で、ゾウやシカなどの大型動物はミニサイズになり、ネズミやトリやトカゲなどの小型動物は巨大化する」

(単行本版P38から引用)

 というのですから驚きます。

 世にも奇妙な縮尺の世界!

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