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著…石橋恵三子『「徹子の部屋」の花しごと』

 華やかだったり、優しげだったり。

 毎回雰囲気の変わるお花は、『徹子の部屋』を観る楽しみの一つ。

 これは、なんと『徹子の部屋』の放送第一回目からずっとお花を生け続けてきた石橋さんの本。

 『徹子の部屋』のゲストの皆さんはきっと嬉しいでしょうね。

 自分のイメージ、好み、職業などに合わせてお花が生けられていて。

 そのお花が徹子さんと共に迎えてくれるのですもの。

 なんと石橋さんは、いつ、誰をゲストに迎えた時に、どんな花を生けたのか、1976年2 月2日の放送回からずっと欠かさず写真に撮って保管しているのだそうです!

 また、『徹子の部屋』の収録中に花びら一枚たりとも落ちないように徹底しているそうです。

「最近は、病室も花を飾れないところが増えていると聞きます。ご家族と離れて暮らす施設のランチタイムに、チャンネルを回しているという方もいるでしょう。そんな皆さんの心を一瞬で明るくするような元気な花々を、私は毎日欠かさず届けていきたいのです」
(P37から引用)
「私がテレビで飾る花を見てくださるだけで、〝そろそろ春が来るな〟〝この色、きれいね。元気が出るわ〟と少しでも感じていただけるなら、花仕事に携わる者として冥利に尽きます」
(P69から引用)

 といった言葉から、仕事への情熱とお花への愛が伝わってきます。

 徹子さんもそうした想いをご存知で、

「花は第二のゲストです」
(P20から引用)

 とおっしゃったそうです。

 わたしも自宅にお客様をお招きする時、この精神を見習いながら生花を飾りたいです。

 また、わたしはこの石橋さんが担当している「消えもの係」という係の存在をこの本を読んで初めて知りました。

 『徹子の部屋』でゲストと徹子さんが口にする飲み物も、「消えもの係」が用意しているのだそうです。

 これもまた、好みや季節やアレルギーなど、細やかな配慮が必要とされる大事な仕事ですよね。

 今度から映像作品を観る時、そういった部分も意識したいと思います。

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