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著…三枝玄太郎『三度のメシより事件が好きな元新聞記者が教える 事件の裏側』

 事件報道でよく見る「逮捕」「書類送検」といった言葉の意味について教えてくれるだけでなく、

 ●「可能性もあるものとみて」と「関与したとみて」

 ●「重傷」と「重体」

 といった言葉の違いについても解説している本。

 日本で実際に起きた様々な事件を例にして説明してくれるので、イメージを掴みやすい分、ゾッとします。

 事件って、普段は新聞やテレビの中の出来事のように思えますが、いつ自分が当事者になってもおかしくないのだ…と気づかされます。

 また、著者が取り調べを受けた時の実体験も書かれているので興味深いです。

 ドラマに出てくる取調室の様子とは異なる様子なので、わたしもいざという時のために予備知識として覚えておきたいです。

 …いざという時がないことを祈りますが、事件に巻き込まれることがないとも断言出来ませんから…。

 くわばらくわばら。

 ちなみに、わたしは常々、事件報道でよく見かける「自称・〇〇」という言い回しに疑問を抱いていました。

 「自称・会社員」や「自称・無職」なら理解出来るのです。

 しかし、わたしはとある事件の容疑者について「自称・〇〇〇〇(俳優名)」と報道されているのを目にしたことがあります。

 「明らかに俳優の〇〇〇〇さんじゃないのに、本人が自称したらその俳優さんの名前をニュースに出しても良いの?」と衝撃を受けました。

 この本によると、「自称」は、

 (中略)容疑者が取り調べで「自分は不動産業です」と言ったとしましょう。(中略)裏付けはまだとれていないが、とりあえず本人がそう言っているから「自称・不動産業」としておくか、となるのです。

(著…三枝玄太郎『三度のメシより事件が好きな元新聞記者が教える 事件の裏側』P66から引用)


 という、なんともザックリしたものだそう!

 とりあえず本人がそう言っているから、という感じで良いのですね…。



 〈こういう方におすすめ〉
 元新聞記者目線の本を読んでみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間〜1時間半くらい。

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