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編著…キャリア・マム『届かなかったラヴレター 104通の涙』

 亡くなった家族へ。

 恋する人へ。

 友達へ。

 様々なお手紙をまとめた本。

 わたしは速読タイプなのですが、この本を読み終えるまでに3か月以上かかりました。

 なぜなら、一日に一通分ずつというペースで読み進めていったから。

 最初からそうしようと決めていたわけではありません。

 自然とそうなりました。

 なぜなら、どのお手紙も一文字、一文字に素直な想いが託されていて、たった一通分を読むだけでも胸がいっぱいになったから。

 この本を読んでいたら、カラカラに乾いていた心が瑞々しい何かで優しく満たされていくかのような感覚になりました。

 この本を読み始める前は、「他人が他人へ宛てたラヴレターをこうして読むなんて、なんだか罪悪感があるなあ」と思ったのですが…。

 今は違います。

 「この手紙を本来受け取るべき人と、いつかどこかでわたしが出会ったら、この手紙の存在を伝えたい」とさえ思うようになりました。

 特に、

 「空がこんなに綺麗だと、初めて感じた。風がこんなに心地いいと、初めて感じた。音楽がこんなに美しいと、初めて感じた。人を愛するということがこんなに素晴らしいと、初めて知った。あなたに出会ってから、私の周りのすべてがきらきらになった」

(編著…キャリア・マム『届かなかったラヴレター 104通の涙』 P23から引用)


 という手紙の純粋さが、まっすぐにわたしの心を打ちました。

 そういう相手と出会えるのって、まさに奇跡ですよね。

 地球上には沢山の人がいるけれど、そういう相手と一生かけても出会えない人だっているのに…。

 わたしもいつか、こういう素敵な恋文を差し上げたいです。

 大好きな人へ。

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