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強さの裏側を想像する『ココ・シャネル 時代と闘った女』
ココ・シャネル 時代と闘った女
監督・脚本:ジャン・ロリターノ
ナレーション:ランベール・ウィルソン
キャスト:ココ・シャネル、フランソワーズ・サガン他
作品情報:2019年/フランス/55分
配給:オンリー・ハーツ
HP:http://cocochanel.movie.onlyhearts.co.jp
『20歳の顔は自然からの贈り物、30歳の顔はあなたの人生。でも、50歳の顔はあなたの功績』
彼女が残したことばの中で、わたしが最も好きなことば。
常に頭の片隅にあって、時々このことばを思い出しては自分を奮い立たせる。
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10年前のあるキッカケから”ココシャネル”という人物を知り、興味がわき、映画や本を通して彼女のことを知るようになったのだけど・・・
今まで観てきたものは、美しいものだけが、美しく描かれているような気がするし、自分自身も美しく捉えていた。
この映画を観て感じたことのひとつは
『わたし、この人のこと好きになれないわア!!!!!』
だった。正直ね。
『この人、かなりキツい性格だ!!!』
『自分こと以外何も受け入れずに否定し続ける、わたしが最も嫌いなタイプだ!!!!!!』
好きだから観に行ったのに、途中そんなことを心の中で叫んでいた(笑)
でもね、後々思いました。というか想像しました。
世の中にいる成功者やカリスマ的な人、そこから自然とお金持ちになった人って、きっとこういう人なんだろうなあ。きっと
世界中の全員から、嫌いだ!間違っている!と否定されたとしても、それに屈しない芯の強さ。
トトロが住んでる、巨大な楠木くらい図太い神経。(伝われ!!!!
とはいえ、実はものすごく繊細だったりして。
お金持ちの人を“お金持ちの人!“の一言だけで終わらせるのはナンセンスすぎるんだと。
(色んなタイプのお金持ちがいるけど)
『なんで、そんなにたくさん仕事をするのですか?』
現代であったら定年退職していてもおかしくない年齢に達しているシャネルに対し、投げかけられたこの質問。
『退屈が嫌いだからよ。』
『人生はとても退屈。本当のことを言うと、退屈だけが怖い。』
そんな答えだった。
・・・きっと、きっとだけど、退屈という言葉は、幅広い意味があって、少し強がった言い方なのでは。
“退屈“の中身として、孤独感とか、疎外感なんかもあったのでは・・・・
というわたしの想像。
真相はココシャネルの墓の中へ迷宮入りしておりますので、気になる人は墓を掘り起こして、本人に聞いてください( ◠‿◠ )
といった具合に、この映画をみて10年間わたしの中にあったココシャネルのイメージに少し変化があった。
“ものすごくカッコイイ女性であり、身近にいたら絶対に好きになれない女性でもある。“
こんな感じに。
とはいえ亡くなったことで、良いことも悪いことも全てが伝説と化して美化されるもの。
最初に述べたわたしの好きな彼女のことばはかわらず頭の片隅に置き、これかも出来るだけ強く生きていきたいなあ。
そんなことを感じた映画だった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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