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幸福度1位 フィンランド人から得た生き方のヒント 『フィンランド人が教える本当のシンプル』読了

美しい湖や森に囲まれ、サウナに入り、のんびりと豊かな生活をしているイメージのあるフィンランド人。
2022年には国連が発表する幸福度ランキングで、5年連続の1位を獲得しています。

そんな国で暮らす彼らの生活から生き方のヒントを得ました。
(実際にフィンランドの方と話したわけではありませんが……。)
モニカ・ルーッコネン著『フィンランド人が教える本当のシンプル』読後の感想です。

同書に書かれているフィンランド人の生活の仕方や生き方から、自分も生活に取り入れたいと思ったことを3つピックアップしました。

フィンランド人の生活から取り入れたいこと

1. いいものを10年使う

これは大賛成で、私も最近取り入れつつある生活スタイルです。
20代前半まで私は全身ファストファッションに身を包み、毎年夏になると500円のパックTをまとめ買いしては、「安いってサイコ〜!」と思っていました。
しかし近年SDGsや環境問題に興味を持ち始め、物を買うこと、消費することへの価値観が大きく変わりました。

安いものには安い理由があります。
品質が良くない、そのプロダクトを作っている労働環境が不当なものであるなど、ポジティブでない理由も多いです。
「安いから」と買うことで購入すると、すぐに壊れ、再度買い直さなくてはいけないこともあり、逆にお金がかかることもあります。

同書には、フィンランド人はいいものを10年使う。しかし、ブランドにはあまり興味がないという旨の記載がありました。
これは、「見栄を張ったり、ブランド名に囚われたりしないで」という意味だと思うので以下の私の反論は少し筋違いでしょうが、私はブランドに拘ってもいいのではないかと思います。
長く続くブランドほど、思いや歴史がプロダクトに詰まっており、品質もいいものです。
安いものに理由があるように、長く続くものにも理由があります。

ブランドで買うものを選ぶをいうことは同書で勧められている「身近な道具をデザイナーで選ぶ」ことと同じと言えるでしょう。

流行を楽しむのもいいですが、これからは修理しながら繰り返し使いたいものや、いつか自分の子供や孫に譲れるような、質が良くクラシックなアイテムにできるだけお金を使いたいと思います。
また、母や祖母などから譲り受けたものも大切にしたいです。

2. リサイクル・シェアの仕組み

フィンランドでは、人からものを譲り受けたり、人にものを譲ったりすることが多いそう。
お譲り・譲り受けには、リサイクルアプリやFacebookのコミュニティを活用しているそうです。

大人も夏休みが4週間あり、湖の近くのコテージで自然に囲まれゆっくりと過ごすフィンランド人。
車やコテージのシェアも頻繁に行われているのだとか。

日本にもメルカリやジモティ、Airbnbなどのサービスがありますが、「家まで取りに来てくれたら譲ります」「家まで来てくれたら貸します」系のサービス・取引は、田舎では利用者が少なく、思うようにはお目当てのものにたどり着けないことも多いのが現状です。

居住地に関わらず、もっとカジュアルに、でもトラブルが少なく、物の譲り受けや、シェアができる仕組みができれば嬉しいなと思いました。
(もし誰かモノの交換やお譲りサービスを作るときは、声かけてください!一緒に考えますよ!(ちょっと他力本願な物言い))

この本を読んだ後、次、引っ越した時は、家具は全てリサイクル品にしようと、ジモティを再度ダウンロードしました。

3. 自分の「幸せ」を知る

最後は、価値観についてです。
この本の最後3ページの「おわりに」には、フィンランドと深い関わりがあるアニメ『ムーミン』を題材にして、著者が1番伝えたいであろう、「幸せ」「価値観」についての内容が記されています。

ちなみに、この文章がこの1冊の中で1番好きで2回読みました。

自分が何に幸せを感じ、何に満足するのか、人と比べず、少しずつ自分を知っていこうと思います。
良いものを長く使う、物の譲渡やシェアをするなどの行動を選ぶ前に、自分は何を幸せに思うのか、何を心地よく思い、満足を感じられるのかを知ることが、「自分のスタイルを作っていく」ことの1歩目なのでしょう。

もしかしたらそれは年齢によって変わっていくのかもしれません。
どれだけ時間が経っても変わらないものもあるかもしれません。
そんなことを知っていくのも面白そうです。

フィンランドの人たちは、この自分のスタイルを作っていくという作業が上手なのでしょうね。

幸福度1位の国の生き方から

この本にはこの3つの他に、仕事の仕方、食事のこと、家族との時間など、フィンランド人の生き方に関する様々なトピックが記されていいます。
きっと、生活に取り入れたいと思う、人生をより良くするヒントをいくつか得られるはずです。

30歳までに本を100冊読もうキャンペーン

ちなみにこれで8冊目。
最近、ハイキューにハマりすぎで本読めてなかった……!!

読んだ全部の本の感想をUPしているわけではありませんが、その他の本の読後の感想もぜひチェケラです。


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