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【編集先記に同行してみた件】ヤマガタダイカイギュウに私も会いたくて山形県立博物館編vol.2

こんにちは、営業部長です。

某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材に行く、という編集長にくっついて、山形県立博物館を訪れました。
ヤマガタダイカイギュウに私も会いたくて山形県立博物館編 vol.1の続きです!

前回に続き編集長編の別視点として、そして写真スキルの比較を楽しんで頂けましたら幸いです。そして写真の改善点が分かった方はぜひ私に(以下略)

博物館入口のヤマガタダイカイギュウのモニュメント。メカぽくてカッコイイ。

復元骨格……って何?

編集長もvol.2で言っていましたが、博物館って時空がゆがんでるんですよ。
おかしいよね、へーって言いながら眺めているだけなのに。都内の博物館に行く時もお昼過ぎくらいに余裕だなと思って入って、閉館間際の蛍の光で我に返るみたいなことが多々あります。
※そういえば閉館時ってなんで蛍の光流れるんだろうと思ってググったら、どうやらあれは蛍の光ではなくて「別れのワルツ」という似て非なる曲らしいですよ……何の話?

というわけで気を取り直して、お待たせしましたヤマガタダイカイギュウ!

やっぱりカッコイイ

ここでは全身復元骨格と、産状化石と呼ばれる産出の様子を残した化石レプリカ、そして地層の剥ぎ取り標本が展示されています。
詳しい解説はぜひ編集長編vol.2を読んでいただきたい!
ヤマガタダイカイギュウを発見したのは2人の小学生だったとか、最初はクジラの化石だと思われていたとか、何でクジラじゃないってわかったの? とか、もう面白い話がいっぱいだから!

ので、ここでは別の部分に着目してみたいと思います。
博物館に行くと復元骨格がよく展示されています。あまりにも精巧なので本物の化石がそのまま展示されている、と思う方も多いのではないでしょうか? 実は私も大人になるまではそうだと思っておりました。
でも劣化や破損の危険とか、そもそも化石は全部が綺麗に揃って発掘されることは稀でそのまま展示しても「……はて? これは何?」となるので、専門的な情報や近しい種を参考に復元骨格、という形で再現されるのです。

で、そこで気になるのが、復元骨格って誰が作ってるんだろう?
聞くとこちらの復元骨格は京都の西尾製作所さんがとてもよく作ってくれたもの、とのこと。

おそらくこちら。

さらっと調べるつもりが面白すぎて普通に小一時間サイト見てました。
そうか……復元骨格を作る会社も、あるんだなあ。
当然といえば当然なのだけど、教えてもらうまで気づかなかった。
世の中にはいろんなものづくりの仕事があって、各分野のプロフェッショナル達が、ある種変態的なともいえるような細部へのこだわりを持ってハイクオリティなものを作っているのですよね。

博物館もものづくりに支えられている

そしてこちらもまさにその通りで、見た目の精巧さは勿論、実際に見つかっている骨と、そうでない部分の色を微妙に変えているのだとのこと。
……むむっ⁉ 近づいてみると……本当だ!!

もっと寄ってみましょう
写真だとちょっとわかりにくいかも? ちょっと色味を調整してみると……
色味を調整したものがこちら。前方から微妙に色味と質感が変わってるー!!

純粋にきれいな復元骨格を作る、としても問題なかったろうにこの仕掛け、やっぱ愛じゃん。
発掘された化石と、発掘した人々へのリスペクト。そして博物館に足を運んだ人へ新しい気づきをプレゼントしたいという気持ち。それらが復元骨格から伝わってくるんだよ、それってもう愛でしょうが。

何故か涙ぐんでいる私を置いて、みなさん次の解説へと移っていきます。待ってくれ、おいていかないで。

という訳でもうちょっと続きます!
ヤマガタダイカイギュウに私も会いたくて山形県立博物館編 vol.3へ!


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