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【編集先記に同行してみた件】ヤマガタダイカイギュウに私も会いたくて山形県立博物館編vol.1

みなさんこんにちは、こんばんは。営業部長です。編集長の「編集先記」お楽しみいただいていますでしょうか。
え? まだ読んでいない? なんということでしょう。
そんなあなたは是非こちらを!
ヤマガタダイカイギュウに会いたくて山形県立博物館編vol.1
ヤマガタダイカイギュウに会いたくて山形県立博物館編vol.2
ヤマガタダイカイギュウに会いたくて山形県立博物館編vol.3

とある日、打ち合わせという名目でお酒を飲んでいた際、編集長から、現在とある本を作っており、その本を完成させるために全国の博物館・科学館に取材に行く。というお話を伺いました。なんだそれは。めっちゃ楽しそうじゃないですか。
「来る?」
「(食い気味で)行きます!」
という訳でいくつかの取材に同行させていただけることになったのです。

取材旅行。なんて素敵な響きなのでしょう。そんなの火サスの浅見光彦シリーズでしか聞いた事なかった。まさか私が取材旅行に行けるとは……やったぜ! 内心かなり浮かれていましたが、けれど旅行と言いつつこれはれっきとした仕事です。お役に立たねば!

ということで前置きが長くなりましたが、こちらは営業部長編です。
山形県立博物館の魅力はすでに編集長から伝えてくださっていますが、同行者目線として、こんなところも面白いぜというのをお伝えしていきます。
そして個人的にぜひ見ていただきたいのが撮影スキルの差。同じものを撮っているはずがなぜこうも違うのか、是非編集長の記事と見比べていただきたい。そして改善点がお分かりになった方は私にどこを直すべきか是非アドバイスお願いします。。。

というわけで早速山形県立博物館へGOGO!!

山形県立博物館

まずはご挨拶。撮影させていただくにあたり、作っているのはどんな本なのか、撮影した写真をどのように使わせていただきたいのか企画書と原稿イメージを元に編集長が説明します。この時点でラフとはいえもうページ構成まで用意しているものなのかと隣で静かに衝撃を受けました。

すると3月まで学芸員を務められた長澤一雄先生と、4月からその役目を引継いだ瀬戸大暉先生が館内を案内してくれることに!
待てよ、プロの方の解説を聞きながら館内を回れる? これはとてつもなく贅沢なことなんじゃないか……?


クジラの骨格、下から見るか 横から見るか

まずは入口近く階段横の山形県で採れた鉱物や化石の展示ゾーン。ここで山形県を知りつつ、期待を膨らませていくという事ですな!

そろばん玉石を撮っている編集長、を撮っています。
そろばん玉石の写真は是非Vol.1でチェックしてみてください。

そして展示をぐるりと回り抜けた先に、キター! 圧巻!

ミンククジラの全身骨格。人が並ぶとその大きさがわかりますね。

こちらは現生のクジラ骨格で、その下にはおよそ30年前に発掘されたマムロガワクジラの化石が並んでいます。
長澤一雄先生が発見された当時のお話や、発掘された大量のクジラ化石の秘密を教えてくださいました。詳しい話は是非編集長のvol.1を読んでいただくとして、ここで着目したいのは、写真の奥にある「ウィンチ」

写真奥の赤丸にご注目ください

このウィンチを回すことで、クジラの全身骨格を上げ下げできるのです!
ウィンチで下げると巨大な骨格がまさに眼前に。すると背骨はどうなっているのかなと近づいて観察したり、メジャーで大きさを測ってみることもできて、また新しい気づきが生まれるのだとか。
何を展示するかも勿論大事だけど、それをどう展示するか。それも博物館の腕の見せ所ということですね。

「展示もころころ変えられないからこそ、どんな展示にしたらみんなに興味を持ってもらえるか深く考えないとなんですよね」と瀬戸大暉先生。
待って。それってもう愛じゃないか。展示物への愛。そして足を運んでくるお客さんへの愛。博物館って愛の結晶だったんだ。。。

アテンション・ゲッターが大事

2階の第一展示室へと進むと……待ってました、ヤマガタダイカイギュウ!

カッコイイ!!

「アテンション・ゲッターですね」と長澤先生。
アテンション・ゲッターとは注意を喚起する要素のこと。
展示室に足を踏み入れた時、パッと目を惹きつけるような展示を配置する、それをとても大事にしているのだそう。
言われてみると博物館で展示スペースに入った瞬間にぐっと世界に引き込まれるような感覚になることがあります。それがアテンション・ゲッターの効果。無ければ確かに「へーすごいなー」と言いながら止まらずにどんどん流し見てしまうかもしれない。
展示の入り口や区切りにアテンション・ゲッターを配置することで、足を止めたり気持ちを切り替えたり、緩急つけることができるのですね。

また少しだけ、博物館というものを知れた気がする。2階も堪能するぞ!
ということで、
ヤマガタダイカイギュウに私も会いたくて山形県立博物館編vol.2へ続きます。

おまけ

お分かりいただけただろうか

モミジガイ科のヒトデ化石。ラベルではハダカモミジガイと記載しているけれど、もしかしたら新種かもしれないそう。
どういうこと? 詳しくは是非編集長のvol.1を読んでいただきたいのですが、ついでに写真も見比べていただきたい。
同じ化石のはずなのに、なぜでしょう。何が違うとこうなるのでしょう。
センス?……生き方?


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