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ぴかぴかの一年生|愛しい北海道ANIMALS

この連載愛しい北海道ANIMALSは、北の大地に暮らす動物たちを23年間にわたり見守り続けてきた結びさんによるフォトエッセイです。そんな結びさんの撮影する動物たちの姿は、おもわず息をのむほど美しかったり、可愛らしかったり、ときに猛々しかったりします。今回は、新年度にちなんで可愛らしい動物の子どもたちの姿をお届けします。

北海道にも春の気配を感じるころとなりました。ぴかぴかの一年生が大きなランドセルを背負って学校に行く姿をみる季節。動物たちの世界でも、そのとし生まれのぴかぴかの一年生が今、育っているところかもしれません。

今回ご紹介する小さな子たちは愛しい北のANIMALS 優しい時間にも登場します。紹介しきれない可愛い赤ちゃんや、ほのぼのとした親子も本では、まだまだ出てきますよ。

愛しい北のANIMALS 優しい時間』結び 著

親にとっては人間も動物も大切な子どもたち。観察させてもらっている私はその愛らしい姿にとても癒されていました。この愛しい子たち、その子たちを懸命に育てている親たちにとって、本当に大変な時期でしょう。その大切な命が誕生するときには、それを狙う動物たちも子育てをしている時期でもあるんです。今回登場する中にはどちらの側もいますが、それぞれ生きるために一生懸命。

ここにも登場するマガモのヒナ。この子の親も母親一年生?というのも、ヒナの数は気づいた時には2羽だけの小さな家族でした。よく目にする家族は10羽位ですので、とても少なく感じましたが、いつも一緒に行動し大切に育てているようです。

ぴかぴかのマガモの一年生

そんなある日、いつもは一緒の親子なのに小さなヒナだけを残して飛び去ってしまったんです。私に子守を任せて行ったの? まさかね~? ですが、なかなか戻ってこないので帰るに帰れず暫く子守を引き受けることになりました。そろそろ帰りたいなと思っていた時、戻って来ました! それもオスを引き連れて。お父さん、あなたも面倒みてねって感じ? と思っていたら、メスはオスを凄い勢いで攻撃し始め、たまらず逃げま~すって感じでオスはいなくなってしまいました。その後は、何事もなかったようにメスはヒナと泳いでいました。あれは一体、何だったんでしょうね?

そんな様子に出会えるかもしれない春。花も景色も動物との出会いも、長い冬を終える北海道のぴかぴかの春はもうすぐそこです。

やんちゃ顔のエゾナキウサギの一年生
この後、そこ邪魔よ~って感じで近くを通って行きました
やっと巣穴から出てこられるようになったエゾモモンガの一年生
この日はまさかの昼間からの登場!
お母さんの帰りを待たずに行動しちゃう
エゾシカの一年生
一年生かは分からないけど小さい子を守るように。
親子かな? (水中動画より)
ちょこんと座ってこちらに興味津々?
キタキツネの一年生

※野生動物の子育ては、いつも命がけでとても繊細なものだと思います。観察には十分に注意が必要です。

文・写真=結び

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全68種のかわいくて素敵な動物が勢ぞろい
北海道の野生動物をとらえた写真集

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愛しい北のANIMALS 優しい時間』結び 著

公園でも見かけるエゾリスから、超人気のエゾモモンガ、エゾシマリス、エゾナキウサギ、シマエナガ、珍しいエゾオコジョなど、北の大地でしか出会えない野生動物たちに、迫力の海の王者シャチ、ふわふわのフクロウの仲間まで、多数収録。ほのぼのとした姿、親子や赤ちゃんの愛らしい様子など、北の大地の素敵な動物たちの小さな物語やびっくりが隠れています。
撮影時の動物とのふれあいエピソードを描いたイラスト付きで、親子で楽しめる写真集になっています。
23年間にわたり、北の大地を撮影してきた北海道在住のフォトエッセイストが手掛けた、ほっこりと雄大さを兼ね備えた一冊です。

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