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2023年大河ドラマ「どうする家康」天下人に至る激動の生涯を知る2冊

2023年大河ドラマの主人公は徳川家康。主演が松本潤ということもあり、放送前から話題を呼んでいます。三河の弱小大名から天下人まで上り詰めた家康の激動の生涯をどのように描かれるか大変注目されます。ここでは家康の事績や人となりを知るうえで、お薦めの書籍を2点ご紹介します。

家康の決断
天下取りに隠された7つの布石

城島 明彦 著

三河の弱小大名の家に生まれ、幼少期は人質を体験し、のちに天下人となった徳川家康。多くの日本人には「天下人」「成功者」のイメージが強いことでしょう。だが、家康の人生は絶体絶命のピンチの連続であり、常に波乱万丈に満ちたものでした。

本書は、大河ドラマのタイトルにちなんで、家康の人生に訪れた大きな「決断」に着目。「人質体験」「清須同盟」「伊賀越え」「豊臣臣従」「朝鮮出兵」「二元政治」「元和偃武」などの転機となった「布石」にも着目します。年代ごとに構成され、天下人にのぼりつめることができた秘訣に迫れる異色の大河ドラマ関連本です。

<本書の目次>
第1章 波瀾の10代 逆境で習得した「選択力と決断力」
第2章 自立の20代 信長と結んだ天運と武将家康の「武断」
第3章 苦難の30代 弱小大名が生き残るための「賢断」
第4章 危機管理の40代 堺から決死の脱出を図る「即断」
第5章 大勝負の50代 天下分け目の戦いを制した「勇断」
第6章 完璧の60、70代 徳川265年体制を盤石にした「英断」

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超約版 家康名語録

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」。三英傑の人物比較でもよく引用される句ですが、もっとも徳川家康の生き方をあらわしているともいえます。

家康は、幼少期は人質生活を送り、今川から独立しても信長・秀吉の後塵を拝し、なかなかチャンスがめぐってこなかった「忍耐の人」でもありました。生涯にわたり忍従を強いられるなかで、様々な気付きを得てきた家康は、現代において組織を導くリーダーから、苦境・逆境に立たされている人まで、じつに学ぶべき点は多いといえます。

「捨て城であるなら拾ってしまおう」

「武具を美しく整えても仕方がない」

「平家を滅ぼしたのは平家 鎌倉を滅ぼしたのは鎌倉」

「二代三代と続く政治は大仏を作るのに勝る」…

本書は家康の人と思想をうかがい知ることができて、現代人にも示唆に富む珠玉の名言を60項目厳選。ドラマで描かれるシーンと重ねつつ、時系列で解説する異色の大河ドラマ関連本です。

<本書の目次>
第1章 若き日の苦難
第2章 力を蓄える
第3章 時を待つ
第4章 天下を取る
第5章 泰平の世を開いて死す

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