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災害を学べる「福岡市防災センター」がすご過ぎて全国民に布教したい件

最近、台風や豪雨被害が大き過ぎて、子を持つ母としては悩ましいものです。いざ避難となったときに判断を下すのはたいてい母親。しかしこんなの、実際に経験してみないと分からないというのが本音でもあります。

それを、手軽に学べる場所があるんですよ…

福岡市防災センター。名称を聞くからに「面白くなさそう」な場所(超失礼)。
それが、こんなにコスパよく(何といっても無料)各種の災害を身体を使って学べる場所だったなんて!
「学べる」のも事実なんですが、アトラクションとしてもばちくそ面白い施設なので、ぜひ近隣の方、それでなくても観光がてら行ってみてほしい。マジで楽しかったから。

■(1)火災の時の避難経路について学ぶ

館内では案内役のお姉さんがルートに沿って各種災害について教えてくれます。まずは「火災」。こればっかりは絶対に体験したくない災害ですよね。

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火災が起きるとどうなるかというと、

(1)煙と炎が充満する
(2)停電が起きて真っ暗になる

停電が起きると、自動で避難経路マークが点灯(中は電池)
このマークに従って逃げなければならないのですが、

(3)避難経路マークは20分しか点灯しないから、モタモタしていると逃げ遅れてしまう

さらに言うと、日ごろは「避難経路のマークの意味」なんてなかなか考えてないですよね。このマークが2種類あるってこと自体も知らなかったです。

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▲こちらは、「この方向に逃げ続けていればいずれ非常扉があります」というマーク。次に矢印が表示されるまではひたすらこの方向に逃げなさい、という意味。

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▲こちらは「ここが非常扉ですよ!ここ開きますよ!」のマーク。このピクトグラム(絵文字)は世界共通で、日本人がデザインしたものなのだそうです。

そんな説明を受けて、いよいよ迷路に突入します。そう、ここからは迷路なんです。ダミーの扉がたくさんある迷路で、グループで出口まで抜け出さないといけません。しかも、(人体に無害な)白い煙を充満させているという手の込みよう。
早速子供はポケットからハンカチを取り出したのですが、ここへきて焦る私。「ハンカチを持ち合わせていない…!」
ですがもちろん、火災の時にはハンカチを持ち合わせていないケースだってありますよね。案内役のお姉さんからも、「ジャケットの袖口やパーカーのフードを使って、煙を吸わないようにして逃げてください」とのご指示。
家族単位で突入することになり、我が家もワクワクと迷路に入っていきました。家族で体験できるので本当に楽しい。
迷路の中では、「なんかこの煙、甘いにおいするね~」「あー!こっちの扉じゃない?」などと和気あいあい。ようやく出口を見つけて「やったー!」と大歓声を上げて、ゴール。

ゴールすると、案内役のお姉さんから一言。
「迷路の中で、なにかの匂いがした人はいますか?」
子ども達はこぞって「はーい!」「甘い匂いした!」と大歓声。
お姉さん、バスっと断言。
「甘い匂いのしたお友達は、みんな死にました!」
「えええ~!?」
「ハンカチの押さえ方が弱かったということです。実際には無味無臭の有害なガスもたくさん出ています。本当に火災に遭ったら、絶対に何も臭わないように強く押さえましょうね
これには本当に驚き。確かにそうだよなぁ! 子どももきっと強く覚えてくれていると思います。

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■(2)消火活動の方法を学ぶ

家庭や学校に必ず置いておかねばならない「消火器」。しかし実際には「どこにあるか分からない」「あっても使い方が分からない」というのがほとんどだそう。これを実際にやらせてもらいました。

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部屋の奥のモニターに火災現場の画像が流れ、そこに消火器(中身は水ですが重さや仕組みは全く同じもの)を使って消火活動をします。
まず火災現場で何よりやらねばならないのは、「家事だ―!」と大声で周囲に知らせること。一人での消火活動はほぼ無意味。誰かに助けを呼びましょう、ということで、全員で「家事だー!」の大声訓練(笑)。
その後で、消火器を運んで、火の元に向けてブッシャー! と放射。他のご家族とご一緒に、子供だけで果敢に火災に向かってもらいました。

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ほかのご家族まで映り込んじゃってすみません。緊張の面持ちで消火活動スタート。途中経過は省略しますが、消化液(水)が出るのはわずか15秒。その間に初期消火ができなかった場合は「諦めてすぐに逃げること」が鉄則。

■(3)地震体験

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これまた実際には経験したくない大型地震。たまにテレビなどで見かける「地震体験」の機械に乗ります。見にくいのですが、奥にはごく一般的な家庭のリビングルームのようなしつらえの装置があります。テーブルに椅子が四脚あり、そこに座り次第、機械を作動してもらうシステムです。

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私自身は6弱まで体験したことがありますが、今回は6強に設定。大人は椅子に座り、子供は(危険なので)テーブルの下に隠れた状態で、機械をスタート。確か、揺れ始めから制止まで60秒程度の体験です。怖い人は無理に体験しなくてもいいですよ、とのこと。
(※当然撮影は出来ませんでしたので雰囲気だけ勝手に感じ取ってください)

「逃げる」なんてできようもないほどの揺れで、とにかくどこかに掴まっておくだけで精いっぱい。子ども達もキャーキャー騒いでいました(あと、テーブルで頭をぶつけてました)。
遊びで学べるからいいものの、本番だったら本当に恐怖だよなぁ。子どもを守るどころの騒ぎじゃありませんもの。

■(4)強風体験

ちょうど千葉の台風被害の後でしたので、これも必須だなぁと体験してきました。
狭い部屋に入って強風を体験します。風速32mだったと思います。
「強すぎる風を受けると人は呼吸もできなくなります。こういう時は顔を下に向けて風を直接受けないようにしましょう」などのワンポイントアドバイスもあり。
小物類などが吹っ飛ぶ恐れがあるので、荷物を全部外に置いて、中へ。
これより強い台風だったのかと思うと、本当に被害の大きさが分かりますね…。

■(5)浸水体験(建物からの脱出体験)

面白いなぁと思うのが、この浸水体験
よく「床上10㎝の浸水」などと言いますが、おそらくほとんどの人が「10㎝の水くらい平気でしょ?」と思ってしまうもの。
それを10㎝刻みで体験できます。

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建物の中にいた場合に、外が10㎝浸水していたら、ドアを開けるのにどれほどの力が必要かを体感するコーナーです。

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▲水深はこんなふうに4段階で選択可能。
ドアが10㎝水没した場面から順に体験していくと面白いですよ。

スクリーンショット (10)

▲ボタンを押すと体験開始。ガラス越しのモニターには、濁流が押し寄せてくる映像がリアルに流れます。
ぶっちゃけ、一番軽いレベルの水深30㎝(ドア浸水10㎝)なら、小学生でも開けられる程度の重さ。つまり、その時点で逃げなければ手遅れになるということです。

スクリーンショット (11)

▲お判りいただけますでしょうか、こちらはレベル最大の水深60㎝(ドア浸水40cm)。成人男性1人に子ども2人の合計3人で押していますが、結局ドアは開きませんでした。

水害の際には、必ず「水に浸かるくらい大丈夫」「わしゃ逃げんぞ!」と言い張って手を煩わせるご高齢の皆さんがいらっしゃるご様子。なかなかご理解いただけないようですが、ぜひ一度、この施設を訪ねてほしいものです。
また、子供たちもこの体験は非常に重要。「水がこんなに重いなんて!」と興奮気味に話してくれますよ。

■(6)浸水体験(車からの脱出体験)

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こちらも面白いんですよー!
車の中にいた際に浸水したら、どれほどドアが開かなくなるかを体験できます。仕組みは前述の浸水実験と同じです。
車の場合は、座った状態でドアを押し開けないといけませんので、力が掛けにくくて大変なんだということが分かります。

今回の水害で、車で逃げているうちに流されたりした方も多いのだとか。車も万能ではないので、早めの避難が重要ってことですよね…!

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反射して一部見えませんけど、こちらもご参考まで。

■その他にも盛りだくさんすぎてありがたみしかない

救急車を呼ぶときの電話対応を体験できるコーナーとか(これもぜひ!勉強になった!)、
コスプレして写真出来るコーナーとか、2階には消防ヘリ?の実物展示とか、たくさんあります。
それらの体験が全て無料!ちなみに福岡市に税金納めていない他県の人でもOKです(笑)。
ただし体験コーナーは事前予約が必要です。空きがあれば大丈夫でしょうけど、たまに修学旅行や社会科見学の団体と鉢合わせる可能性があるのでね。

最後に大事なことですが、ステマじゃありませんよ~👍
子を持つ親御さんには特におすすめ!



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