8月の読書メモ
・エブリシング・フロウズ 津村記久子
・勝手にふるえてろ 綿矢りさ
・水声 川上弘美
・ウエストウイング 津村記久子
・愛のようだ 長嶋有
・死神の精度 伊坂幸太郎
・スウィート・ヒアアフター よしもとばなな
・泣かない女はいない 長嶋有
久々に1ヶ月間で結構読書できたなあと思えた8月。
我が家の兄弟が夏休みで家にいて、見守りつつ読んでました。
今回読んだ8冊のうち津村さん2冊は偶然にも同じ登場人物が出てくるという、読書をするなかでテンションが上がるサプライズがあり嬉しかったです。
ウエストウイングはnoteユーザーのきよぼえさんが以前記事にしてて読みたかったのですが、図書館になくて代わりに借りたのがエブリシング・フロウズでした。
だから、ウエストウイングを読み始めた時に「あのヒロシやん!」って近所のよく知ってる子に出先で偶然会ったみたいな、そんなテンションになりました。
どちらも津村さんらしい淡々としつつ少し笑えて、じんわりとやさしくて、最後に登場人物がゆるやかにつながる。とても良かったです。
きよぼえさんのウエストウイングの記事がとっても素敵なのでリンク貼らせてください。(きよぼえさん、いきなりスミマセン!)↓
https://note.com/kiyoboe/n/n8cd6d5435988
エブリシング・フロウズは中学3年生が主人公。学校と家庭以外の世界を持っていたり、居場所がある子はとても強いと感じました。この年頃だとなかなかそれが難しいよね。
以下、短い感想を。
勝手にふるえてろ 綿矢りさ
恋愛において自分が好きな人と自分を好きでいてくれる人とどっちにする?というような内容。
最後主人公が「新しい愛の形に挑戦する」気になってくれて良かった。松岡茉優さん主演の映画も観てみたい。
水声 川上弘美
大人の恋愛小説という印象。法律上は結ばれることのない二人。どんな関係にも絶対的な安定なんてないのかもしれないと思った。
愛のようだ 長嶋有
ドライブ、男の友情、サブカル、時々恋愛。70年代生まれの人にはすごく響くと思う。私はキン肉マン世代ではないが楽しめた。長嶋さんの言葉のセンスが好き。笑えるシーンが多く、だからこそ切ないシーンが引き立っている。少し泣いた。
死神の精度 伊坂幸太郎
死神目線で語られる人間の姿が滑稽で、でも人間ってたしかにそういう所ある!と。死を扱っているのにユーモアがあり良い意味での軽さがある。伊坂さんの物語はやっぱり引き込まれてしまう。最後に登場人物が繋がり、それがとてもあたたかく鳥肌が立った。重力ピエロのあの人も出てくるよー。
スウィート・ヒアアフター よしもとばなな
3.11のあとに書いたというこの本には目に見えないものが登場する。たとえば天国だったり幽霊だったり。スピリチュアルの要素も強いが、ばななさんがなんてことない風に優しい文章で表現されてて、そんな事もあるかもしれないなと思わされる。生きているもの同士だから関われると思うと、すべての出会いが大切なものに思える。
泣かない女はいない 長嶋有
日常は淡々としていて、でも常に変化している。大きな事件は起きない。だからこそ現実味があり切ない。なんとなく津村記久子さんの物語に通じるものがある。好きだなと思った。この本にもキン肉マンと聖飢魔II出てきます!
どの本も良かった!(めちゃくちゃざっくり 笑)
図書館では内容の下調べはせず、なんとなくで選んでるので今回は大満足でした。
9月もぼちぼち読書します。
以上です!
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