【書評】アイデアのつくり方/ジェームス・W・ヤング(訳:今井茂雄)
新しい企画やアイデアを生み出すための考えをまとめた古典的名著です。
1940年に出版されて以来、企画アイデア系の書籍に影響を与え続けてきた「不変の法則」がまとめられています。
たった100ページほどのビックリするほど薄い本ですが、生涯自分の血肉になる基本的なマインドをインストールさせてくれる一冊です。
就活中の大学生さんや、副業・フリーランスとして活動していきたい社会人の方はぜひ読んでみてください!
\こんな人におすすめ/
✔︎ アイデアを生むことに苦手意識がある
✔︎ 配属された企画部で活躍していきたい
✔︎ ゼロから新商品の企画開発をやりたい
印象に残った文章紹介します(アイデアのつくり方)
「アイデアをどうやって手に入れるか、という質問への解答がここにある」
「この薄い本の中に『アイデアのつくり方』についての必要にして十分な内容がもられている」
「この公式について私が経験から学んだ二つのことを諸君に打ち明けよう」
「第一は、この公式は説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ」
「第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知的労働が必要なので、この公式を手に入れたといっても、誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということ」
「どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に“原理”であり、第二に“方法”である」
「事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習慣がアイデア作成には最も大切なものとなるのである」
「言葉をマスターするとアイデアはよく息を吹き返してくるものである」
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【アイデア作成の大切な原理】
① アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
② 新しい組み合わせを作りだす才能は事物の関連性をみつけだす才能によって高められる
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【アイデアの作られる全工程】
⒈ データ(資料)集め
☞ 当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料
⒉ データの咀嚼(グルーピング)
☞ 心の中で集めた資料に手を加えていく段階
⒊ データの組み合わせ
☞ 無意識の状態で自分の中の何かが組み合わせるのを待つ
⒋ ユーレカの瞬間
☞ 「わかった!みつけた!」というアイデアの誕生段階
⒌ アイデアのチェック
☞ 現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化して展開させる段階
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アイデアのつくり方【書籍情報】
書名:アイデアのつくり方
著者:ジェームス・W・ヤング(訳:今井茂雄)
発売:1988年4月8日
頁数:102ページ
おすすめ度:★★★☆☆
【目次】
序 — ウィリアム・バーンバック
日本の読者のみなさんに
まえがき
この考察をはじめたいきさつ
経験による公式
パレートの学説
心を訓練すること
既存の要素を組み合わせること
アイデアは新しい組み合わせである
心の消化過程
つねにそれを考えていること
最後の段階
二、三の追記
解説 — 竹内均
訳者あとがき
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