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【書評】世界5大宗教入門/山中俊之

元外交官の著者によって、世界の五大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・ヒンドゥー教・仏教)の特徴が「明日から雑談に使えるぐらいの概要」としてザッとまとめられています

宗教偏差値の低さを自覚している僕でしたが、この本を読んだことで「最低限押さえておくべき各宗教の常識」と「他国から見える日本の宗教観」をすっきりと整理して理解することができました…!!

この本で学んだ基礎知識のおかげで、世界史の流れや時事ネタに対しても深く考察できるようになったので、社会人としての教養を身につけたい人にオススメです!

\こんな人におすすめ/
✔︎ 外国人とビジネスの機会がある
✔︎ 主要宗教の基礎知識がほぼない
✔︎ 自分は無宗教派だと思っている


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印象に残った文章紹介します(世界5大宗教入門)

「世界で活躍したいビジネスエリートが最初に勉強すべき宗教は自国の宗教である」

「ビジネスパーソンは宗教を細かくは学ばなくていい」

「日本人が英語に弱い理由のひとつは聖書を知らず、基督教文化に弱いから。英語には聖書由来の表現が多い。」

【ユダヤ人の定義】
☑️ 母親がユダヤ人である
☑️ ユダヤ教徒あるいはユダヤ教に正式改宗を認められた人である
【プロテスタントの国が経済発展した理由】
⒈ 識字率が高い(産業革命期にマニュアル化が可能だった)
⒉ 個人としての自立(主体的に動くことを前提にしている)
⒊ 「仕事=神の教えに従うこと」という概念を持っている


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日本の宗教偏差値が低い3つの理由(世界5大宗教入門)

① 地理的な理由があるから
 ☞ 発祥地(中東or印度)から物理的な距離がある
 ☞ 島国で他民族との戦争もあまりなかった

② 神道がもともと浸透していたから
 ☞ 神道は自然崇拝がベースで開祖も教典もない
 ☞ その上で伝来した仏教を受け入れた経緯がある

③ 江戸時代の檀家制度と明治以降の国家神道の影響
 ☞ キリスト教の世界的布教期に禁教していた
 ☞ 檀家制度で仏教の宗教的な側面が喪失した
 ☞ 人(天皇)を神のように崇めていた経験を持つ


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最低限押さえておくべきポイント(世界5大宗教入門)

❶ 各宗教の歴史の概略
❷ 中核な教義・戒律・儀礼・根拠となる聖典
❸ 知らないとマズい NG や 地雷ワード
❹ 知っているとプラスになる話題
❺ 現代の人々や社会にどう影響を与えているか


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世界5大宗教入門【書籍情報】

書名:世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門
著者:山中俊之
発売:2019年8月22日
頁数:312ページ
おすすめ度:★★★★★

【目次】
第1章 宗教の基礎知識
第2章 ユダヤ教
第3章 キリスト教
第4章 イスラーム教
第5章 ヒンドゥー教・仏教
第6章 日本の宗教
第7章 科学・政治経済と宗教


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