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絵本『なつのゆきだるま』から学ぶ、承認欲求と家族愛。~ジオン&グレアム夫妻の絵本、大好きです~

こんばんは。
最近、絵本関連の記事が続いております、ミドサー主婦honaです。


懲りずに(?)、
今日も、絵本紹介をしたいと思います。

今日は初めて、すこし深ぼりして考えてみようかと(^^)/
だって、また、素晴らしい絵本に出会ってしまったから。


宜しければ、お付き合いください(^^)


『なつのゆきだるま』


作: ジーン・ジオン
絵: マーガレット・ブロイ・グレアム
訳: ふしみ みさを

ジオンさん&グレアムさん夫妻がタッグを組んだ絵本、私は大好きです。
他にも色々あって全部好きなのですが(本記事の最後にまとめています)、今回図書館に行った時に初めて見かけたので、早速借りてきました^^

<<物語の概要>>

冬の最後の雪の日に、主人公のヘンリーとお兄さんのピートが、雪だるまを作るところから、物語は始まります。

2人の男の子は、自分たちが作った小さな雪だるまが、嬉しくてたまりません。

そしてその夜、2人がベッドの中でかわした会話から、物語は展開していきます…。


『承認欲求』をまっすぐに行動に移す姿が、まぶしい。


さて早速、この絵本の魅力は何か。

それは、

主人公ヘンリーが、
自分の「承認欲求」を、まっすぐ純粋に行動に移し、
さらに結果を出す姿に、
どこか憧れさえ抱いてしまう

こと、と私は思っています。


「大好きなお兄ちゃんに認められたい」という思いを、きっと常々持っていた主人公、へンリー。

最初に読んだ時は、「いつも偉そうなことを言ってくるお兄ちゃんの鼻を明かしたかったのかな?」と思いました。

だけれども、物語最後の、家族全員での穏やかな様子を見ると、そうではなさそう。

だとすると、いつも偉そうなことを言っていて、すぐに「バカ言うな」って言ってくるお兄ちゃんだけど、ヘンリーは心から愛している。
だからこそ、弟という存在だけれども認めてもらいたい、という承認欲求があったのかな、と考え直しました。


その欲を、決してお兄ちゃんに仕返しをするような行動ではなく、冬に作った小さな雪だるまをこっそり保管しておくというユーモラスな発想から行動に移し、満たそうとしている。
さらには行動の最初の方で、自ら働きかけて、お母さんという協力者までしっかりと準備している。

ヘンリーの思いは実り、物語の後半では、ついにお兄ちゃんのピートに「ヘンリー、すごいな」と言わせる行動にまで、繋がりました。



『承認欲求』というのは、子供でも大人でもみんな持っているものだと思います。

誰かに認められたい、必要とされたい、好きでいてほしい。
そう思うのは本能で、人間誰しも、心が求めてしまうもの、なんだそうです。

だからこそ、承認欲求をこじらせてしまうことが、少なくないと思います。
「何で認めてくれないんだ」と相手を責めたり、攻撃したり、逆に「必要としてもらえない私なんて」と自分を卑下しすぎて否定しすぎてしまったり、、、。


ところが、この主人公のヘンリーには、そうしたこじらせが、一切感じられなかったのです。気持ちいいくらい。

「大好きなお兄ちゃんに認めてもらいたいから、僕はこうするんだ」と、
つまり「次に自分がすべきことは何か?」を考え、そして自分で選択している姿が、見られるなと思いました。

その姿が、まっすぐで純粋で、淀みがなくて。

あぁ、まぶしいなぁ、私もそんな風になりたいな、って感じました。


もう一つ、好きなところ。皮肉っぽい父親の描写


それから、ちょっと皮肉っぽい場面があったのも、気に入ってます。

その場面とは、主人公のヘンリーが、兄のピートに言われて嫌になる言葉「バカ言うな」は、
どうやら彼らの父親が、おそらく日常的に無意識的に、発している言葉だったこと。

子供が、ただ純粋にまっすぐに、親の姿の真似をすることを、痛烈に教えてくれている、と感じました。


まだまだあるよ、ジオンさん&グレアムさん夫妻の絵本!


最初のほうに触れた、ジオンさん&グレアムさん夫妻の絵本。
まだまだありますよ~!!

『どろんこハリー』シリーズ

いちばん、聞き馴染みがあるでしょうか。

ハリーの可愛さに、何度も読みたくなるお話。

『はちうえはぼくにまかせて』

このお話も、私、大好きなんです~~。

主人公のトミーが、自分の好きなことにまっすぐ向き合い、自ら探求し、工夫して、最後には親の価値観までも覆すくらい、ひたむきに、でも楽しそうに行動します。

子どもと関わるとき、こうやって子ども自身が探求して楽しめる環境を与えたいなぁと、改めて思わされる作品です。

『はるがきた』

春を迎えるいまこそ、読み時です!(・ω・)/

春がやってくることへの、わくわくや喜びが、めいっぱい詰まっている物語。

寒くて長いと感じる冬が明ける、その『自然の営み』でさえも、子どものアイディアと行動力で、変化させることができる。
その優しさと力強さに、心があたたかくなります。


おわりに


ありがたいことに、まだまだ読んでいない絵本が、世の中にも、というか通っている図書館にも、いーーーっぱいある!
「知ったかぶり」しないで、これからも様々な本を手に取っていこうと思います^^


では今日は、この辺で。


最後までお読みいただきありがとうございました!



hona



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