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本条寺京太郎 即興詩集 2020シーズン

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毎日1つ即興詩を書いている本条寺京太郎氏の2020年4月14日〜2021年4月13日までの365日すべての詩を集めた2020年シーズン詩集。本条寺氏が日々感じた心模様や音楽、絵画…
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2021年1月の記事一覧

お正月元旦 おめでとうございます

2021年、新しい年となりました。 あけましておめでとうございます。 今年も良い年であります…

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バクに夢の願いを託す

人の夢を食べて生きているなんて 獏という想像上の幻獣は なんと浪漫に溢れる生き物だろう。…

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慶雲、五彩を生ず

新潟の松代で由緒ある寺、 長命寺の和尚をしている 友人Mから彼が発行する 「福聚山報」が…

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丑年の丑

丑年の丑は 牛のことではなく、 種の中で芽が伸び、 発芽する直前のこと。 丑は元は紐であ…

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七福神巡り

正月には七福神を巡ってきた。 浅草七福神や柴又七福神、 深川七福神巡りも行った。 昨年は…

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「Hello,my friend」

ユーミンこと松任谷由実のファンは多い。 僕は荒井由実時代の曲が好きだが、 KI銀次郎はすべ…

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地の底から句を吐く

学校で習ったからか小林一茶は誰も知る俳人だ。 「痩せ蛙 負けるな一茶 ここにあり」 「やれ打つな 蝿が手を摺り 足を摺る」 蛙や蝿にまで優しい目を向ける人だと思っていた。 ところが藤沢周平の『一茶』を読んで驚いた。 金に固執し女に溺れる俗物中の俗物である。 俳句を教える宗匠といえば聞こえはいいが、 人を頼りに飯を食わせてもらう、たかりだ。 いつまで経っても名は上がらずに貧困のまま。 世を拗ね憎み、皮肉と悪態、嘲笑と自嘲の日々。 「散る花や すでにおのれも

七草粥

早朝の散歩から帰ると 妻が粥を炊いていた。 まな板に草が並べてある。 「そうか、今日は1…

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小さな池の氷

雑木林の散歩道にある 小さな池が凍り付いた。 朝、陽が昇る前だから とっても寒いけれど、…

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「keep it real!(自分らしく)」

智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みに…

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巣ごもりの秘訣

鳥が卵を産んだり、 雛を育てるとき 巣に籠もる。 これ、すなわち 巣ごもりである。 この…

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50年ぶりのU

僕らはブラスバンド部だった。 Uはトランペットを吹いていた。 僕はテナーサックスだった。 …

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朝風呂で生きた心地

朝風呂に入った。 朝の散歩から帰ると 体が冷え切っていて 暖房している部屋にいても まっ…

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政治家の四ない主義

三無主義なる言葉があった。 「無気力、無関心、無責任」 70年代の若者を表していた。 これに「無感動」を加えた 四無主義なる若者たちは 「しらけ」世代と言われた。 この世代が大人になり偉くなると 四ない主義に変わっていた。 「認めない、記憶にない、 反省しない、責任とらない」 特に政治家は裁かれないからか 四ない主義を全うする。 やった悪事は認めない、 そんなこと記憶にないと惚け、 反省などまるでせず、 それ故に責任はとらない。 そんな人達が日