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本条寺京太郎 即興詩集 2020シーズン

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毎日1つ即興詩を書いている本条寺京太郎氏の2020年4月14日〜2021年4月13日までの365日すべての詩を集めた2020年シーズン詩集。本条寺氏が日々感じた心模様や音楽、絵画… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

蝋燭は蜜蝋を

蝋燭の灯りが好きだ。 夏の夜などには 部屋の蛍光灯などを消して 蝋燭の灯りだけで食事する…

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ベランダに子供プール

ベランダが広さが 気に入って住んでいた。 テーブルと椅子を持ち出し 夜になると飲んでいた…

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人生最高の日々はこれから

歳をとればとるだけ 思い出が多くなる。 楽しい思い出、 甘酸っぱい思い出 苦い思い出もあ…

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満月とかぐや姫

暑い日中が終わり ようやく涼しくなった夜。 そろそろ眠るかと 寝室のベッドに横たわる。 …

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蜃気楼と陽炎

海の遙か彼方にビル群が見える。 真夏の日本海の岸辺。 たくさんの人にはっきりと見えている…

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チョコはカカオ豆

ピエール・マルコーニの チョコレートを食べたとき その美味しさにぶっ飛んだ。 小さなチョ…

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ドライローズの立体画

本のページを開くと 絵が立ち上がってくる 飛び出す絵本が好きだ。 何とか絵も立体に ならないものだろうか。 「そうだ、花を額に活けよう」 生花では枯れてしまうから ドライを使うのがいい。 それを額装するのだ。 後輩の庭にバラが たくさん咲いたというので ドライにしてもらった。 そのドライローズを 既成の額に入れてみたが 薄くガラスもあって収まらない。 手近にあった素麺の箱を 赤みがかかったピンクに塗り、 そこにドライローズを活けた。 ドライ

江戸風鈴

りん、りん、りりりん りん、りん、りりりん そよ風に気持ちよく響く やさしい風鈴の音 太…

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嘘と誠

感情は時が経つと変化しますよね。 だから、正直に今の気持ちを伝えると ときには、「嘘をつ…

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お寺の鐘の音

お寺の鐘の音が 鳴らなくなってから久しい。 僕が子供の頃はお寺の鐘が鳴れば 友達との遊び…

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「忘れられない君の顔」

とつとつと歌う ジェームズ・テイラー。 彼の歌はどの歌にもありあまる やさしさに満ちてい…

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親友Nとのゴルフ

「また一緒にゴルフができるなんて 僕は本当に嬉しいんだなあ」 Nとのゴルフは10カ月振りだ…

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サンルイのロックグラス

若い頃はウイスキーを ロックで飲むのが好きだった。 「水割りなんて飲めるかい。 薄めるな…

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ビゼーの「真珠採り」

フランスの作曲家 ジョルジュ・ビゼーといえば 「カルメン」が有名だけど、 「真珠採り」という エキゾチックなオペラもある。 未開時代のセイロン島。 真珠採りたちが浜辺で 歌い踊っている第一幕。 漁夫ナディールがかつての恋人 巫女のレイラへの思いを歌う。 その歌とは「耳に残る君の歌声」 (Je crois entendre encore)だ。 1世紀も前に世界を魅了した エンリコ・カルーソーの歌声で いまも聴くことができる。 その歌のラスト! O