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2013年に朝日新聞社を早期退職して、小・中学校生に算数・数学と国語を教える補習塾「ほ…

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2013年に朝日新聞社を早期退職して、小・中学校生に算数・数学と国語を教える補習塾「ほめるん」を設立しました。社会部の記者時代には、事件や裁判、交通関係の取材を主にしました。43歳のとき、1年間の育児休暇を取りました。主に、子供の勉強について書くつもりです。

マガジン

  • 東大生が大学受験生を応援

    非進学校から東大理一に合格した現役東大生が、受験勉強のポイントや科目別対策など、実体験に基づき書いていきます。

  • 小学生が算数を得意になるコツ

    補習塾「ほめるん」で小学生に教えていると、子供がつまずく単元、問題はかなり共通しています。どのような間違いをするか、どのように教えてあげると理解しやすいかを、具体例をあげて説明します。

最近の記事

生真面目な子には、計算で親の助言が不可欠

計算を定着させるための工夫 小学校低学年で、繰り上がりや繰り下がりといった新しい「計算方法」を教える際は、学校の先生はいろいろな工夫をします。どの順番で、どんな操作をすればいいかを、目に見える形で教えることも、その一つです。その「方法」が定着するまでは、一つずつ丁寧に操作することが大切でしょう。 でも、計算に慣れてきたら、当初教えられた通り、すべてを見える形で書かなくても、自分なりに適当に省略した方が速く計算できます。 要領のよい子(ある意味、面倒くさがりの子)は、自分の

    • 東大進学「名門校」でないハンデを克服

      東京の私立・成蹊高校から東大を受験するも不合格となり、駿台の「東大理系演習コース」で一年勉強して今春、理科一類に合格したマツザキです。どのようにして東大受験を決めたか、そして、現役時にはどこに問題があったかを書いてみます。東大受験に関して十分な情報のない人の参考になれば、と願っています。 『Newton』の記事を読んだのが転機 現役時代は、秋の東大模試までDかE判定でした。そんな私が現役の入試でも合格最低点近くまで迫り、今年は最低点を大きく上回って合格できたのは、どうしても

      • 1年で東大のリスニング0点から満点にする方法

        こんにちは! 東京の私立・成蹊高校から東大理科一類を受験、一浪して合格したマツザキです。現役時、浪人時も得意科目として、数学のできなさを補ってくれたのが英語です。しかし、高3の3月に初めて東大の過去問を解いたときは全く歯が立ちませんでした。今回は東大の英語のリスニング対策に絞ってお話ししようと思います。 初めはただただ長さに圧倒される東大の英語の試験時間120分のうち、リスニング問題が放送されるのは30分。30分ぶっ通しで流れるのではなく、A、B、Cの3つの大問に分かれてお

        • 浪人して第一志望に受かる人の特徴

          こんにちは! 東京の私立・成蹊高校から東大理科一類を受験、一浪して合格したマツザキです。この1年間、予備校・駿台の東大理系演習コースで鍛えられました。今回は、浪人して第一志望に合格する人はどんな特徴があるか、私の体験から印象に残ったことをお伝えしようと思います。 強いのは、僅差で落ちた人ある程度学力があったのに本番で失敗してしまった人。成績は伸びていたのに時間が足りずにギリギリで落ちてしまった人。こうした人は、基礎学力があるので、浪人して一年間みっちり勉強するとオールA判定

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        記事

          「勉強しろ」と言われたことのない東大生

          3月13日夜のTBS系のテレビ番組『中居正広のキンスマスペシャル』に、人気クイズ番組『東大王』のレギュラーである水上颯、鶴崎修功、鈴木光、林輝幸の4氏がゲストとして出演しました。 4氏がどのような家庭で育ったかを親へのアンケートで明らかにし、本人たちからは子供の頃にどのように勉強したか、何に関心があったか、などを聞き出していました。 10日に東大・理科1類に合格した私の娘の育て方も思い出しながら、子供が自発的に勉強するようになるために、親がすべきことを書いてみます。 知的

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          算数の文章題、こうすれば分かる

          「先生〜! これ足し算ですか、引き算ですか?」。文章題を読んで、解き方が分からないと、すぐ、こう質問する生徒がいます。あるいは、深く考えもせず(考えることができないので)、とりあえず、割ったり、かけたりして答えを出す生徒もいます。 足すのか、引くのか、分からない! 繰り下がりのある3桁どうしの引き算が計算できるようになっても、文章題は苦手な子は少なくありません。 大人が読めば、瞬時に分かる問題なのに、「足すのかなあ〜、いやっ、引くのかな〜」と頭を悩ませ、最後はヤマ勘で答え

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          初めての算数 指を折って数えてはダメ!

          小学校へ入学する前に、簡単な足し算ぐらいは教えておこうと考える親御さんは多いと思います。その際、気をつけた方がいいのは、指を折って数える癖をつけないことです。 「順序数」にもとづく「数え主義」は避けよう 2➕3を計算する際、まず指を2本折って、その後1本ずつ3回折っていったり、「に、さん、し、ご」と順番に唱えていったりする方法もあります。こうしたやり方は、「順序数」をもとにした「数え主義」と呼ばれたりします。 このやり方を最初に覚えてしまうと、5年生、6年生になっても、指

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          小学生が日記・作文を書く7つのコツ

          小学校で日記や作文の宿題を課されて、頭を抱えるお子さん・保護者が少なくないと思います。 先生によっては、書く素材の見つけ方や、書き方の指導もあまりしないまま宿題にすることもあります。私の塾に通っている子供には、まず7つのコツを教えます。 「か」「き」「く」「ぐ」「り」「た」「か」とは?!7つのコツを箇条書きで列挙します。 ▽「か」=会話を入れる▽「き」=気持ちを文の途中にも書く▽「く」=比べる▽「ぐ」=具体的に▽「り」=理由を書く(「どうしてかというと」)▽「た」=たとえ(

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          AI(人工知能)に負けない子どもを育てるには

          「ロボットは東大に入れるか」(東ロボくん)プロジェクトを率いた数学者・新井紀子さんの著書『AIに負けない子どもを育てる』(東洋経済新報社 1760円)には、子供の勉強を考える際に留意すべき多くのことが分かりやすく書かれており、とても参考になりました。 天動説から地動説に例えば、「算数での割り算や分数は、子供が初めて出会う『相対』という概念。・・・自分を中心に世界を理解する絶対的な価値観の中で生きてきた子供にはハードルが高い。いわば、天動説から地動説に変わるようなもの」という

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          補習塾で教えて、子供から学んだこと

          小・中学生に算数・数学と国語を教える補習塾「ほめるん」を2014年に始めてから、ブログも書き始めました。 作文の書き方や九九の覚え方、時間の計算のつまずくポイントなど、子供に教える中で、少しずつ、コツを掴んできました。そうしたことを思いつくままにブログに書きためたものを、整理して読みやすくしようと、noteを始めることにしました。 ブログとホームページ、フェイスブックもご覧いただければ、幸いです。 朝日新聞社では、東京・大阪の社会部やAERAで記者を約20年した後、主に

          補習塾で教えて、子供から学んだこと