浪人して第一志望に受かる人の特徴

こんにちは! 東京の私立・成蹊高校から東大理科一類を受験、一浪して合格したマツザキです。この1年間、予備校・駿台の東大理系演習コースで鍛えられました。今回は、浪人して第一志望に合格する人はどんな特徴があるか、私の体験から印象に残ったことをお伝えしようと思います。

強いのは、僅差で落ちた人

ある程度学力があったのに本番で失敗してしまった人。成績は伸びていたのに時間が足りずにギリギリで落ちてしまった人。こうした人は、基礎学力があるので、浪人して一年間みっちり勉強するとオールA判定で余裕の合格、といったパターンが多いようです。

私が在籍していた東大理系演習コースの上のクラスの生徒は、理科一類、理科二類に概ね合格しました。現役受験の時点である程度学力をつけた人は、浪人時代に死に物狂いで勉強するといった姿勢でなくとも、第一志望に合格するケースが多いような気がします。

現役時代の圧倒的な勉強量は、浪人となった自分を支えてくれます。「どうせ浪人するから、今は勉強しなくていいか」と思うのではなく、現役時代に最後まであきらめずに勉強することは、とても大切です。

現役では成績が良くなくても受かる⁉

浪人した時点で成績が悪い人でも、合格を勝ち取る人は、います。浪人して、予備校に入ることで、大きく環境が変わったケースが多いと思います。

現役時代は部活が忙しくて勉強に時間を割けなかった、地方に暮らしていたので適切な進学塾がなかった、進学する生徒が少なすぎて適切な情報がえられなかった、等々...。

こうした人たちは、本人に不合格の原因があるというよりは、受験に向けた環境が整っていなかったと言えるでしょう。

そうした人たちは、都会の大手予備校に入って、有名講師によるわかりやすい授業を受けたり、じっくり練られたテキストで学んだり、レベルの高い仲間たちや整った自習環境などを手に入れることができれば、間違いなく成績が伸びるでしょう。

浪人して成績を伸ばすには

浪人して第一志望に受かる人の中にも、学力は現役時代とあまり変わらず、ギリギリで合格する人もいます。一方で、成績が伸び悩んだ結果、再び不合格になってしまう人もいます。

この明暗を見たときに思うのは、浪人して成績を伸ばすには、もう一度基礎を見直すという過程が欠かせない、ということです。

なまじ、浪人が始まった4月時点で学力があると、初めから予備校の授業をおろそかにしたり、基礎を見直すことなく難易度の高い問題演習を繰り返したりしてしまいがちです。

しかし、そうしていると、秋以降、いざ過去問レベルの演習を解いたときに成績が伸びない、去年と一緒、ということになってしまいます。

ここでいう基礎とは、簡単な問題を解く力ではありません。各教科における基礎事項の徹底理解です。

高い建物を建てるには、ゆるぎない地盤と広範な土台が必要なのと同様、難問をとくには基礎力が欠かせません。どの大手予備校でも、前期は難問を解かせて演習するのではなく、基礎事項を授業する形式となっていることからも明らかでしょう。

周りが過去問演習をしていても、不安になることなく、目の前のテキスト・授業に丁寧に取り組むのが、合格への近道なのです。





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