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北20条にあるもう一つの母校(港)。 tourismusic.station@gmai…

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北20条にあるもう一つの母校(港)。 tourismusic.station@gmail.com

マガジン

  • 第2回homeportゼミ合宿 in 熊本 レポート

    熊本合宿(20240516-20)の様子を参加メンバーがレポート。テーマは「地元」。 参考:第2回 homeportゼミ合宿 in 熊本~熱源と水源~【旅のしおり】(https://note.com/homeport/n/n385c5e95e3fa)

  • ルチャ・リブロを読みなおす

    人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」から生み出される一連の著作を、生活の中で時間をかけて、ゆっくりと読みなおす試みです。

  • diary

    homeportの日直日誌。

  • homeport 別邸「かもめ」

    homeportの隠れ家であり読書室兼宿泊所。その選書の記録をつけています。

  • 地元の発見ー定山渓ビューホテルを巡る一考察

    この社会を生きてきたわたしたちにとっての地元「定山渓ビューホテル」を当事者の視点から実践的に考察する試み。

最近の記事

第1回富丘会

 2024年7月6日(土)に第1回富丘会を開催する。富丘とは札幌市手稲区の地名のことだ。偶然知り合った人たちの共通項に「富丘」があったから、「これは面白い!」という「ノリ」で開催する会だ。しかし、このノリは本気である。  私にとっての富丘とは、「ていね温泉 ほのか」だ。大抵一人でだらんとしたいとき、現実逃避したいとき、休息したいときに、午前中から滞在して、お風呂に入ったり、仮眠したり、雲海岩盤浴に入ったり、ご飯を食べたり、本を読んだりする。    電車の車内など、日常暮らす

    • いつだって旅に行くほどの仲

       「第2回homeportゼミ合宿 in 熊本 」は、田中事件さんとの出会いや、中高の同級生えがちゃんとの再会、阿蘇でのあべ君の途中離脱など、いくつかの”事件”らしきものはあったが、全てが万事問題なく進んだようにも感じている。  なぜなら、そもそも万事が全て問題なく進むことなどないからだ。合宿3日目、熊本空港で田中君を降ろした後、私と宮崎君は、自衛隊通りから県庁通りへと続く道に差し掛かったところで、セブンイレブンに立ち寄った。その近くには、私が小学生時代に通ったはるおか(元イ

      • 熊本レポート~撮った写真を見ながら振り返る熊本~

        1日目。札幌から福岡を経由して熊本へ向かう。 まだ少し肌寒かった北海道から、もう30℃近くて暑い熊本への移動なので、気候が全然ちがって旅行に来ているなという実感があった。 熊本に到着し、山崎さん、田中さん、阿部くんと合流。 この日の夜は山崎さんの実家にお泊りして、豪華な熊本料理とお酒を楽しみつつ、地元の方とも一緒に飲めてとても楽しい時間だった。 移動の疲れもあって、この日の夜は布団に入ってから一瞬で眠りについた。 2日目。熊本は阿蘇の方へ向かった。 わいた温泉に到着し

        • 熊本レポート|旅は道づれ、世は情け

          熊本ゼミ合宿2日目は、涌蓋山のふもとにある「わいた温泉」へ向かった。山肌や側溝など、いたるところから湯気が立ち上っている、まさに温泉郷。私はこれまで、蔵王温泉、赤湯温泉、土肥温泉、箱根温泉などいくつかの温泉地に行ったが、そのどれとも違うパワーを感じた。 わいた温泉では、コイン式貸切温泉を楽しんだ。500円玉を入れると、からの湯船に天然温泉が入り、新鮮なお湯を楽しめる。私にとっては初めての体験。「岩露天」「檜露天」「特別室」など6つのお風呂があったが、ここは一番景色のよさそう

        第1回富丘会

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        • 第2回homeportゼミ合宿 in 熊本 レポート
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        • ゼミ合宿&観光
          3本

        記事

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          青年自然の家

          青年自然の家

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          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」⑤

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」④  1993年に放映されたテレビドラマ「あすなろ白書」。私は、熊本県益城町広崎の実家の居間で一人観ていた。数年前までは、東京の多摩ニュータウンに住んでいて、いきなり「田舎」に住むことになった。夏休みになると、飛行機で東京に行って、その話をするとクラスで一躍ヒーローに慣れた。  「homeport(母港/港)」の原点は、間違いなく「あすなろ白書」だ。青山学院大学を舞台にした大学生5人の群像劇。大学4年間だけでなく、就職して

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」⑤

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」③

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」②  「対話1 逃げ延びるという選択」では、アジールとしての大学が語られている。アジールとしての意味を内包していた大学が、産業化・会社化していく中で、近年始まった「ホームカミングデー」。それは、アジール性を体現していた大学人を無意識的に排除することにも繋がりがねない。    私の大学院のホームカミングデーでも、毎年卒業生が講演を行うが、社会的にある程度名が知れた企業、あるいは大学のポストに就いていないと呼ばれない。実のところ

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」③

          homeportの黄金週間

          GWは、社会人と呼ばれる存在が観光地を目掛けてやってくる。「普段着の自分」を装っていても、同じ身体の中に社会人は宿っている。homeportは、今のところ、社会との緩衝材的な場所であると考えている。合理的で、肩書が前景化する現代社会と個人の間にhomeportはある。 実際にhomeportは、北大とまちの境界線上に位置している。一昔前なら、前者を非合理性、後者を合理性の極に置くこともできたかもしれない。しかし、現在は、非合理的な大学が内側から合理性に食い破られている

          homeportの黄金週間

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          2024.0503-06 選書記録

          2024.0503-06 選書記録

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          再生

          流れの中にいると安定する

          第1回の読書会を終えて、自分が力を発揮できる「環境」とは何か。そのことをずっと考えている。これはおそらく、読書会のパートナーである田中伸之輔くんの専門である心理学的な問題でもあるし、彼と出会ったきっかけになった「研究的実践を組みなおす」と題したZINEの中のテーマでもある。 私が大学院時代、ローカルフェス主催者(organizer)研究を通して、辿り着いたキーワードが河野哲也さんの「社会的アフォーダンス」というものだった。個々人の快適な生き方に沿ったアフォーダンスを設計することは、合理的な最適解を環境に埋め込むような、環境管理型権力(東浩紀)の前面化を招くことにつながる。その中で、予測ができない他者や自然を、予測できないものとして分かり合い、そこから事後的にルールが設計され、それは常に改変されていく。まだ読んでいないが「訂正可能性」(東浩紀)的なものとして揺れ動いていく。それが自分が力を発揮できる環境ではないかと考えている。 私は、札幌の中島公園にあるコンサートホール「Kitara」の一室で仕事をしている。その時空間は、まさに構造的な音楽の解釈が求められる静的な時空間であり、「フェス」とは真逆の時空間である(実際は、コンサートホールもフェスも流動的なことは「4分33秒」(ジョン・ケージ)や「ミュージッキング」(クリストファー・スモール)で実証・論証されているが、それはひとまず置いておく)。地下鉄の中島公園駅から、Kitaraに向かう道中、公園内の池は、冬季の間、凍結しており、動きを止めている。それと合わせて公園内の木々や動物も雪に覆われ、息を潜めている。もちろん人間も。  春になると、池の氷は解け、その内側にあった流れが露になる。講演に棲みついているカモやかもめ、アオサギが一斉に活動を始め、人間のカップルも同じようにボートを漕ぎ、池の中を旋回している。この流れを観ているとき、私の心身は落ち着く。一方で、その流れが止まっているかのように見える、仕事場に着き、事務的な仕事をすると、一気に疲れが押し寄せ、文字通り「肩が凝る」。 私の一番の夢は「肩が凝らない」こと。その夢が叶ったらまた次の夢が見えてくる。これは、田中くんの「research note」が、「湖畔の制作室」へと変容したこととも繋がる話だろうか。今度の読書会で聞いてみたい。

          流れの中にいると安定する

          再生

          社会の歯車

           昨日は仕事終わりに、宮ちゃんと夜桜を観に行った。北大の北18条ロータリーで待ち合わせして、春限定のサッポロクラシックを片手に歩きだした。エルムトンネル上の緑道では、学生たちが踊りの練習をしていたり(時期的にYOSAKOIだろうか)、獣医学部前ではバーベキューをしていたり。その学生たちの群像を横目に、新川へと歩を進める。  途中でマクドナルドに立ち寄る予定にしていたので、初めてモバイルオーダーを活用。あっという間に完成するので、もう少し店に近づいてからがいいと、宮ちゃんから

          社会の歯車

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」②

           【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」①  このマガジンは「ルチャ・リブロを読み直す」と題した読書会の記録と記憶を残す場所である。「ルチャ・リブロ」とは青木真兵さんと青海子さんが営んでいる奈良県東吉野村の人文系私設図書館ことである(青木さんのXの名前は「青木真兵/ルチャ・リブロ」となっており、自分自身が「ルチャ・リブロ」であり、「ルチャ・リブロ」が青木さんでもあるのかもしれない)。  この読書会では、お二人がルチャ・リブロでの生活を通して生み出してきた著作を取

          【読書記録】「手づくりのアジール(青木真兵 著)」②

          ガイドはいらない(だけどいる)

           3月18日の夜。久しぶりに田中君と突発(オンラインで雑談)。5月の熊本ゼミ合宿の話になって、どのようなガイドが望ましいか、合宿に参加する当事者である田中君に相談した。  観光客的な出迎えをすればよいか、小学2年~高校3年まで私自身がどう熊本を生きたのか、その文脈を辿るのがよいか。今、書きながら分かってきたことだけれど、その答えは自分の身体が知っている。ガイドしながら自分の身体と心がいま・ここの場所から離れていって、結果的に疲弊するのではなく、辿ることでどんどん元気になったり

          ガイドはいらない(だけどいる)

          吉本由美/田尻久子(2023)『熊本かわりばんこ』

           homeportの近所にある「シーソーブックス」(北18条)で巡り会った一冊。5月には第2回ゼミ合宿in 熊本も控えてるし、改めて熊本と出会い直そうと手に取った。  二人の著者が半径数百メートルの中で、コロナ禍の四季を「かわるばんこ」に書き進めている。書き進めているというより、季節の到来をただ待って、引き受ける、受け入れていると言った方が適切かもしれない。  homeportは、自分が社会との緩衝材としてつくった場であって、現行の社会的なものを引き受けつつ、そこには組みされ

          吉本由美/田尻久子(2023)『熊本かわりばんこ』

          集団資源回収

           外へ外へと向かい、外注化するのではなく、内と外を行き来するように、身体を調整し、変容している最中にいる。もはや慢性化している副鼻腔炎との付き合い方もそうだし、確定申告もそう。今週末はhomeportの中に留まりながら、内側を整理していきたい。  毎月9日の集団資源回収。いつも気づけば通り過ぎていたり、覚えていても8時半に間に合わなかったり。  最近は、仕事は17時に終わり、そのまま休むモードになっているので、体力が有り余ってしまい、早朝に起きてしまう。その後の二度寝で危うく

          集団資源回収

          第2回 homeportゼミ合宿 in 熊本~熱源と水源~【旅のしおり】

          1.今回の旅についてー地元の記憶  2023年9月の「定山渓ビューホテルをビューする(まなざす)」から、約8か月。今回は2024年の5月に山崎の地元である熊本を訪れる。筆者は、1990年代前半に多摩ニュータウンから、母方の実家である熊本県上益城郡益城町広崎へと引っ越した。  小学2~4年までは広安小学校で過ごし、毎年恒例のナイトハイクでは、第2空港線を友とひたすら歩いた。その後、5年生から新設の広安西小学校へ。交通の要所である益城熊本空港ICやグランメッセ熊本(コンベンショ

          第2回 homeportゼミ合宿 in 熊本~熱源と水源~【旅のしおり】