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北20条にあるもう一つの母校(港)。 tourismusic.station@gmai…

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北20条にあるもう一つの母校(港)。 tourismusic.station@gmail.com

マガジン

  • soundtracks~とある本を巡る対バン(対談)ツアー

    田中伸之輔著『研究的実践を組みなおす』の読者と田中君の対談ツアーの記録。

  • 日直日誌

    homeportの日直日誌。

  • homeportを「つくる」

    homeportを具体的なかたちにしてみるプロジェクト。2024年9月21日スタート。

  • ゼミ合宿&観光

    思いつきで、たまに出港(校)します。

  • ルチャ・リブロを読みなおす

    人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」から生み出される一連の著作を、生活の中で時間をかけて、ゆっくりと読みなおす試みです。

最近の記事

GIFT

 田中夫妻と創成東エリアにある遠友夜学校跡地や苗穂周辺を散策した後、タクシーで北18条に向かった。私は本日の主役である『研究的実践を組みなおす』を取りにhomeportへと戻り、二人は先に「soundtracks TOUR FINAL」の会場である「Wood Back」へ向かった。   会場に着くと、入口には「本日宴会のため19時から営業開始」の貼り紙が。たった5人のためにマスターは営業を1時間を遅らせて、わたしたちの料理づくりに専念してくれていたのだ。約2ヶ月前、私は電話

    • はじまりの場所

       「soundtracks Vol.4」は、多目的喫茶店アイビィの店主市田勇太さんと田中君の対談を「無目的と多目的のあいだ」というテーマで。  今年はそれほど暑くはなかった札幌で、急速に秋めく中での開催。8/28のVol.2の朝、1年ぶりに風邪を引いた感覚があったが、それほど悪化せず、9/1のVol.3も無事終了。とはいえ、何か感覚がおかしいというか、腑に落ちない感覚もありながら迎えた9月4日のVol.4。  職場が札幌市教育文化会館のとある一室に引っ越し(職場の元々の本拠

      • 治らないと治さない

         9月1日に開催した「soundtracksVol.3」の対談(対バン)テーマは「治さない地域おこし協力隊」。私自身が1年半、山形県長井市で地域おこし協力隊として活動した経験を基にしたテーマ。「地域おこし」自体が目的になると、当事者である協力隊自身が息苦しくなり、引いては、一緒に伴奏してくれる人も窮屈になるのではないか、との問題提起を含んでいる。 「治さない」は、当事者自身の意志(能動性)が伺えるが、「治らない」は、受動的というか、ただ流されるようなニュアンスがある。  

        • 心地よいものに手が届く状態

           これまでのライフワークをhomeportという言葉にして、1年3か月余り。「ライフ」という言葉には、自らの身体も含みこまれている。だから、何らかのアウトプットができていたとしていても、自分の身体が調子がよくない状態なら、アウトプットすること自体をやめてもいい。  その意味で、研究者の音楽をレコーディングするライブ「かもめ」、ホームパーティ、ホームシアター、ゼミ合宿in熊本、とある本を巡る対談(対バン)ツアー「soundtracks」は、その時の心身の状態と表裏一体のもので

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        • soundtracks~とある本を巡る対バン(対談)ツアー
          5本
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          26本
        • homeportを「つくる」
          1本
        • ゼミ合宿&観光
          4本
        • ルチャ・リブロを読みなおす
          6本
        • 第2回homeportゼミ合宿 in 熊本 レポート
          4本

        記事

          健康

           8月28日(水)に開催したsoundtracks Vol.2「コミュニケーターのアイデンティティ」の直後、以前に読んだ坂口恭平さんと養老孟司さんの対談を「再読」した。homeportは、当初、「研究者としての第三の道」を模索するところから始まっているのは間違いない。大学でも民間でもない、第三の研究者の道。それが、田中伸之輔くんとの対話の名から生まれてきた「町医者としての研究者」という発想だ。  「研究者としての第三の道」という言葉や発想は、まだ社会の側に引っ張られている。そ

          はりヘルスもりおか

           実家がある益城町広崎のバス停。そこから、実家に続く一本道の入り口に「はりヘルスもりおか」がある。そこは、小学校時代の友人である森岡くんの実家。僕は「まーくん」と呼んでいた。おそらく森岡くんの父が鍼灸師なのだろう。うちの母親は、いつも通勤のとき、さりげなく挨拶を交わすという。自分と森岡くんの関係を知っているかは分からないが、母によると、何となく分かっているようなまなざしだという。   母は昨年、腕を骨折し、その後遺症でしばらくはゆっくりとしか歩くことができなかった。それが、

          はりヘルスもりおか

          北大の野生

           homeportは、2019年3月23日に北海道大学の遠友学舎で開催したイベント「SAIHATE LINES 2019-Prelude-」に端を発している。  当時の私は、硬直化した大学(院)のあり方に疑問を持ち、それを理論的なやり方ではなく、実践的なあり方として、具体的なかたちにして提示しようとしていた。  「当時の私」はという表現は、正確ではない。大学院の同僚と話していたとき、その場のみんなが感じていた現状の大学への違和感。学生も教員も事務も、それぞれが個人化し、当事者

          北大の野生

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          homeportゼミ合宿 スピンオフー盤渓の陶芸家を訪ねて(2024.8.24-25)

          homeportゼミ合宿 スピンオフー盤渓の陶芸家を訪ねて(2024.8.24-25)

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          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑨

            読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑧   『手づくりのアジール』の中では、「逃げる」ことの(限りなく比較不可能な)価値が、幾度となく対話を通して言語化されている。そして、「逃げる」ことで「拠点」ができるという逆説的な道筋も、青木さんの実践と理論の折り重なったところに記されている。  「対話3 『スマート』と闘う 藤原辰史×青木真兵 (P111-132)」の中で、「絶対に譲れない何かがあるということ」と題した節がある。私が、この約10年余りの生活で見出した「譲

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑨

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          2024.0809-11 選書記録

          2024.0809-11 選書記録

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          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑧

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑦  先日、私が田中君に送った折坂悠太さんの新作アルバム「呪文」。上記の読書記録⑦では、その呪文が話題の中心になっていた。  そこには、田中君が自宅近くで「貸し本棚オーナー募集」に”直感的”に申し込んだことが記されていた。その田中君的私設図書館のイメージとして、折坂さんのインタビューが引用されていた。  このインタビュー記事を踏まえて、田中君はこう書いている。  この「35年の土台」というフレーズで、私は、以前に記した研究レ

          読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑧

          誰かにとっての地元と地元のあいだ

           今日は予定を少し変更した。当初は整体に行って、帰りに手稲を散歩しようと思っていた。しかし、施術師の方にhomeportの話をしていたら、「宿ができたら行きますよ」と言われ、その人の地元である西区西町の話を聞いていたら、俄然西町に興味が湧いてきた。  予定を変更して、琴似駅から自転車に乗り、地下鉄発寒南駅周辺に広がる西町に向かった。駅で自転車を止め、とぼとぼと歩いていたら「タッチの極み」と書かれた整体があった。今ググってみたら、同名の本があり、その院長が著者だった。  その

          誰かにとっての地元と地元のあいだ

          第1回富丘会

           2024年7月6日(土)に第1回富丘会を開催する。富丘とは札幌市手稲区の地名のことだ。偶然知り合った人たちの共通項に「富丘」があったから、「これは面白い!」という「ノリ」で開催する会だ。しかし、このノリは本気である。  私にとっての富丘とは、「ていね温泉 ほのか」だ。大抵一人でだらんとしたいとき、現実逃避したいとき、休息したいときに、午前中から滞在して、お風呂に入ったり、仮眠したり、雲海岩盤浴に入ったり、ご飯を食べたり、本を読んだりする。    電車の車内など、日常暮らす

          第1回富丘会

          いつだって旅に行くほどの仲

           「第2回homeportゼミ合宿 in 熊本 」は、田中事件さんとの出会いや、中高の同級生えがちゃんとの再会、阿蘇でのあべ君の途中離脱など、いくつかの”事件”らしきものはあったが、全てが万事問題なく進んだようにも感じている。  なぜなら、そもそも万事が全て問題なく進むことなどないからだ。合宿3日目、熊本空港で田中君を降ろした後、私と宮崎君は、自衛隊通りから県庁通りへと続く道に差し掛かったところで、セブンイレブンに立ち寄った。その近くには、私が小学生時代に通ったはるおか(元イ

          いつだって旅に行くほどの仲

          熊本レポート~撮った写真を見ながら振り返る熊本~

          1日目。札幌から福岡を経由して熊本へ向かう。 まだ少し肌寒かった北海道から、もう30℃近くて暑い熊本への移動なので、気候が全然ちがって旅行に来ているなという実感があった。 熊本に到着し、山崎さん、田中さん、阿部くんと合流。 この日の夜は山崎さんの実家にお泊りして、豪華な熊本料理とお酒を楽しみつつ、地元の方とも一緒に飲めてとても楽しい時間だった。 移動の疲れもあって、この日の夜は布団に入ってから一瞬で眠りについた。 2日目。熊本は阿蘇の方へ向かった。 わいた温泉に到着し

          熊本レポート~撮った写真を見ながら振り返る熊本~

          熊本レポート|旅は道づれ、世は情け

          熊本ゼミ合宿2日目は、涌蓋山のふもとにある「わいた温泉」へ向かった。山肌や側溝など、いたるところから湯気が立ち上っている、まさに温泉郷。私はこれまで、蔵王温泉、赤湯温泉、土肥温泉、箱根温泉などいくつかの温泉地に行ったが、そのどれとも違うパワーを感じた。 わいた温泉では、コイン式貸切温泉を楽しんだ。500円玉を入れると、からの湯船に天然温泉が入り、新鮮なお湯を楽しめる。私にとっては初めての体験。「岩露天」「檜露天」「特別室」など6つのお風呂があったが、ここは一番景色のよさそう

          熊本レポート|旅は道づれ、世は情け